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間もなくゴング! IBF暫定ウエルター級タイトルマッチ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Amanda Westcott/SHOWTIME

 今夜、ニュージャージー州アトランティック・シティーで催されるIBF暫定ウエルター級タイトルマッチ。30戦全勝27KOの暫定チャンピオン、ジャロン・"ブーツ"・エニスは、145.5パウンド、26勝(24KO)1敗で同級2位のロイマン・ヴィラは146.5パウンドで前日計量をパスした。

Amanda Westcott/SHOWTIME
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 試合2日前に行われた、最終記者会見での両者の言葉をお届けしよう。

Amanda Westcott/SHOWTIME
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 26歳の暫定王者は言った。

 「今、試合が待ち遠しくて、とても興奮している。ヴィラは前に出てくるだろう。彼に俺の技術や能力の全てを見せてやるつもりだ。なぜ、俺が世界最高のファイターの一人なのか、その理由を理解させてやるさ。

 リングをエンジョイしながら、自分のボクシングを貫く。俺は賢く戦う。ヴィラの方から出てくるようにもっていく。彼はワイルドなフックを放つよね。ヴィラに勝つことで、俺は目標に近付ける。多くの人が、彼はパワーパンチャーだと言うけれど、試合当日の夜に分かるよ。

Amanda Westcott/SHOWTIME  145½パウンドは絞り過ぎか?
Amanda Westcott/SHOWTIME  145½パウンドは絞り過ぎか?

 どのチャンピオンが相手だろうが、戦う準備はできている。でも、今は、ロイマン・ヴィラに集中し、次のことは試合後に考える。ファンのために、火花が散るショーを披露したい。

 このファイトは"ブーツ"・エニスのショーだ。大いに楽しむよ。ノックアウトを意識し、シャープで美しいボクシングをお見せするつもりだ」

Amanda Westcott/SHOWTIME
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 ベネズエラ生まれでコロンビア国籍を持つ、30歳の挑戦者も話した。

 「エニスのようなワールドクラスの選手と戦う機会を与えられたら、そのチャンスをものにしなければならない。タフな挑戦をしてステップアップするのが、私の義務だ。自分は、誰も恐れちゃいない。

 勝者は、既に決まっている。自信があるから戦うんだ。私がここにいるのは理由があってのことだし、必ず頂点に立つ。

Amanda Westcott/SHOWTIME  挑戦者は、146½パウンドだった
Amanda Westcott/SHOWTIME  挑戦者は、146½パウンドだった

 この試合のために5カ月間準備した。ただ、トレーニング云々よりも、信念が全てだ。私はパンチ力があるが、信念こそが未来を計画通りに進ませていく。第三者の予想など、気にもならない。口でなら何とでも言えるんだ。それについては私からは何も発言せず、謙虚に己の生き方を全うする。それだけだ。

 エニスに勝って、大舞台に上がりたいね」

Amanda Westcott/SHOWTIME
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 さて、どんな一戦になるか。29日に行われる4冠統一ウエルター級タイトルマッチ、3週間前の"前座"という見方も可能だ。ゴングが鳴る数時間後が楽しみだ。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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