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人のまねばっかりする子の5つの特徴【現役教師が解説!】

ナナホシ教育/子育て/学校

英語の授業で、自己紹介文を書くことになった時のこと。隣の席のHさんが「I like soccer」と書いたのを見て、サッカーが苦手なはずのRくんも同じように「I like soccer」と書きました。そして、Hさんが絵を描き足すと、それも真似して描き始めたのです。

子どもたちの中には、このように友だちの行動や言葉をよく真似する子がいます。なぜ、まねをしてしまうのでしょうか?

今日は、私が長年の教師生活で関わってきた、まねをする子どもたちの特徴と、その行動の裏側にある気持ちについて解説します。

人のまねばっかりする子の5つの特徴

1. 自信が持てていない

自分の判断や選択に不安を感じています。図工の時間、「どんな色を使おうかな」と迷っていたSくん。結局、隣の子が選んだ色と同じものを使っていました。「これなら間違いないかな」という気持ちがあるようです。

2. 周りの反応を気にする

友だちや先生の評価をとても気にかけます。給食の好き嫌いを聞かれたとき、本当は苦手なピーマンなのに、人気者の子が「好き!」と言うと、「私も好き」と言ってしまう子もいます。

3. 人気者に近づきたい

クラスで人気のある子の真似をすることで、その子に近づこうとします。クラスで人気のKくんが使っている文房具と同じものを次々と買ってくるYさん。持ち物がKくんとそっくりになっていきます。

4. 独創性よりも安全性を選ぶ

新しいことにチャレンジするより、誰かの成功例を真似る方を選びます。自由研究のテーマを決めるとき、「去年よかったって言ってた作文、僕もそれにする!」と、先輩の作文をそのまま真似してしまう子もいます。

5. グループに溶け込みたい

集団の中で浮かないように、みんなと同じ行動を取ろうとします。休み時間、本当は読書が好きなのに、「みんながドッジボールをしているから」と無理して参加する子もいるんですよ。

まとめ

人のまねをする子どもたちには、自信の不足、周りの評価への敏感さ、人気者への憧れ、安全志向、集団への同調という特徴があります。これらは、その子なりの「認められたい」「仲間に入りたい」という気持ちの表れかもしれません。

でも、大切なのは、一人一人が持っている個性の素晴らしさです。まねをすることは、成長過程での自然な行動であり、むしろ新しいことを学ぶためのステップとなることもあるんです。

ちょこっとアドバイス

お子さんが人のまねばかりすることに心配を感じることもあるでしょう。でも、叱ったり否定したりするのではなく、まずはその子の気持ちに寄り添ってみましょう。「あなたらしさ」を認め、褒めることで、少しずつ自信をつけていけるはずです。

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