前線で300ミリ超も今年初の熱中症警戒アラート!雨雲は夜に関東へ:気象予報士解説
21日に沖縄と奄美が梅雨入りして以降、特に沖縄では八重山地方を中心に前線の活発な雨雲がかかり、48時間降水量が300ミリを超えて大雨になったところがあります。
雨雲は弱まりながらも本州付近の太平洋側に広がりつつあり、夜にかけては関東でも沿岸で雨が降りそうです。
梅雨入り早々の大雨からの熱中症警戒アラート
沖縄では21日の梅雨入り早々から猛烈な雨が降り、48時間の降水量が300ミリを超えたところもあり、浸水などの被害が発生した地域もありました。
雨はすでに峠を越えた一方で、23日は八重山地方で熱中症警戒アラートが発表されています。全国で今年初となるアラート発表です。
熱中症警戒アラートは、毎年4月~10月の期間、熱中を防ぐために気象庁と環境省が合同で発表するもので、気温や湿度や日射といった要素を元に、熱中症になりやすい状況が予想される地域に出されます。
熱中症警戒アラートが出ている時は、エアコンのある室内など涼しい環境で過ごしたり、管理者がいる場所やイベントでは熱中症対策が取れていることを確認したりする必要があります。また、涼しい環境以外では原則運動は行わないでください。
八重山地方の石垣島は23日の予想最高気温が31度ですが、来週28日(火)まで30度以上の真夏日が続く見通しで、「長引く暑さ」に警戒が必要です。
夜は関東まで雨雲が
23日は梅雨前線が日本の南の海上でやや北上し、その雨雲が本州付近にかかります。
九州など雨脚が強まるところがあるほか、夜にかけては関東まで雨の範囲が広がりそうです。帰宅時間帯は、沿岸を中心に雨具が必要になるでしょう。
また、北海道には気圧の谷の雨雲がかかり、道北を中心に雨が降りそうです。北海道付近には23日夜にかけて低気圧が発生し、この低気圧とそこから伸びる雨雲によって、24日にかけて東北・北陸や山陰でも一部雨が降るでしょう。