【NHL】最多ポイントを誇る屈指の攻撃型DFがトレードに!その内容は日本ではあり得ない「連立方程式」
来月3日(現地時間)にレギュラーシーズンが開幕するNHLは、各チームがキャンプに入り、今週末からは中国での試合を皮切りに、プレシーズンゲームがスタートします。
▼NHL屈指の攻撃型DFがトレード!
開幕が近づいてくるこの時期に、オタワ セネターズが大きな動きを見せました。
4季にわたってキャプテンを担ってきた エリック・カールソン(DF・28歳/タイトル写真) を、サンノゼ シャークスへトレードしたのです!
カールソンは、「ソチオリンピック」や「ワールドカップ」の代表でも主力を担ったスウェーデン出身のDFですが、最大の魅力は何と言っても攻撃力!
2009-10シーズン以降にプレーしたNHLのDFのポイント(ゴール+アシスト)の合計を見ると、、、
他チームの攻撃型DFを抑えて、カールソンがナンバーワン!
このような活躍を見て、大学生ながら日本代表の主力を担う蓑島(みのしま)圭吾(中央大学4年)が、カールソンと同じ背番号「65」をつけるなど、人気と実力を併せ持った選手です。
▼カールソンを射止めたのはサンノゼ
在籍してきたオタワの成績が振るわなかったことから、昨季のトレードデッドライン(=トレードが可能な最後の日)が近づいたレギュラーシーズンの終盤にも、移籍の噂が飛び交いましたが、結局成立には至らず。
そして迎えたこのオフも、複数のチームがアプローチをしたと報じられましたが、オタワのピエール・ドリオンGMの首を縦に振らせて、カールソンを射止めたのはサンノゼでした。
▼「連立方程式」のようなトレード
そのトレードの内容は、まだNHLデビュー前のプロスペクト(若手の有望株)も含めた4選手(FW3人、DF1人)が、サンノゼからオタワへ移ったのに加え、チームの成績によって、多くのオプションが決められています。
主だったものを紹介すると、
★ サンノゼが持つドラフト1巡目の指名権(今季のプレーオフ進出を逃したら2019年、それ以外は2020年)がオタワへ
★ 2019年のドラフト2巡目指名権(サンノゼが保有している二つの2巡目指名権のうち、指名順が先の方)もオタワへ
さらに、オプションとして、
★ 今季終了後に満了となるカールソンの契約を、サンノゼが延長することができれば、2021年の2巡目指名権がオタワへ
★ 今季のプレーオフで、サンノゼがウエスタン カンファレンスを制して、スタンレーカップ ファイナルまで勝ち上がった際は、上記の「2021年の2巡目指名権」が、「2021年の1巡目指名権」に変更
このように、日本のスポーツファンの方からは「あり得ない!」という声が聞こえそうなほど、様々なオプションが定められています。
もっとも、こんなトレードは、NHLのみならず北米のメジャースポーツなどでは、珍しいことではありません。
なかには3チーム以上が絡むトレードもあるだけに、各チームのGMは、まるで連立方程式を解いているような気分かも???
▼サンノゼの攻撃型DFはライバルの脅威に!
再び話をカールソンのトレードに戻すと、サンノゼには2009-10シーズン以降のDFのポイント数で、第2位にランクされている ブレント・バーンズ(33歳/下の写真)も在籍!
どちらもノリス トロフィー(最優秀DF賞)に選ばれた選手とあって、(容姿も含め!?)インパクトのあるサンノゼの攻撃型DFコンビは、ライバルチームの脅威となるのは間違いありません。