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【日立市】不用品から生まれるアート作品。石ころ甚五郎の想い溢れる個展が1/31まで開催中!

ひよりひよっこライター(日立市・高萩市)
不用品で作ったドラムのオブジェ

今年の年末年始はいかがお過ごしでしょうか。年が明け1週間程経過し、少しずつ日常を取り戻し始めている頃でしょうか。今年は最大9連休とのことで、少しだけゆったり過ごせる時間があったでしょうか。筆者は毎年恒例の大掃除と年越しそばや御節の準備、初詣や親族宅への挨拶に、新年の初売り巡りであっという間の連休でした。

特に大掃除では毎年どこからこんなに不要な物が出てくるのか不思議でなりません。そんな私たちが当たり前のように捨ててしまう不要な物などを、作品としてアップサイクルする作家石ころ甚五郎さんの個展が6日より始まりました。

会場は筑波銀行多賀支店のロビーです
会場は筑波銀行多賀支店のロビーです

石ころ甚五郎さんはもともと大工のお仕事をしている方ですが、豊かな感性を持ち絵手紙の作品を作る『石ころ絵手紙』という作家名で活動していました。

作品を自宅で飾っていると、10年ほど前に個展会場である筑波銀行多賀支店さんよりロビーで作品を展示してみないかというお話があり、年に2回程のペースで作品を展示するようになりました。

会場の筑波銀行多賀支店
会場の筑波銀行多賀支店

個展では毎回新作を出し続けることをモットーに、作品作りにも真剣に取り組んでいます。そんな石ころ甚五郎さんですが、5年ほど前のイベントで、ゴミ拾い活動を通して知り合ったゴミをアップサイクルした作品を手掛けるTakajiさんと出会いました。

今回大きな看板も作りました
今回大きな看板も作りました

Takajiさんとの出会いで海のゴミや環境問題にも目を向けるようになり、海や川に捨てられているゴミや日常の不要品をアップサイクルした作品作りを行うようになりました。名前も『石ころ絵手紙』から『石ころ甚五郎』という作家名に変更し活動しています。

ただの石が素敵なキャンパスに
ただの石が素敵なキャンパスに

材料は主に、石ころや空き缶、日常生活で出る不要な物を使用しています。作品一つ一つには石ころ甚五郎さんの想いやストーリーが込められています。

缶の蓋をくり抜きメッセージになっています
缶の蓋をくり抜きメッセージになっています

缶の蓋を文字の形にくり抜き言葉が並ぶ額入りの作品は、地球温暖化やポイ捨て、海洋生物の減少や食糧不足の危機を訴えています。

お正月らしい作品
お正月らしい作品

御重に可愛らしい作品が入っていますが、これは過剰な包装により出た不要品を作品の展示に再利用しています。豪華な包装はとても華やかですが、包みを開けてしまうとほとんどがゴミになってしまい、資源がもったいないとのことで、作品を詰めてみたとのことです。中には子どもが喜びそうな可愛らしいペンダントです。

ストーリーのある作品
ストーリーのある作品

缶の中に子どものイラストが描かれた石が入るこの作品は、海のゴミが2050年には海の生物よりも多くなると言われている環境問題を真摯に受け止めゴミ拾い活動に取り組む少年少女を見ていて生まれた作品です。

石ころ甚五郎さんのメッセージ
石ころ甚五郎さんのメッセージ

缶詰型のタイムマシンに乗った子どもの環境活動家たちが、未来の悲惨な海の状況を阻止しようと現代にタイムスリップしてきたという物語で、少しでも環境問題に目を向けてもらえるきっかけにしてほしいという石ころ甚五郎さんの想いが込められています。

▽石ころ甚五郎個展詳細情報▽

■会期:令和7年1月6日(月)~31日(金)

■時間:平日8時~20時、土日祝日9時~19時

■会場:筑波銀行多賀支店ロビー(茨城県日立市多賀町2丁目19-1)

■駐車場:あり(無料)

■入場料:無料

■在廊:在廊はありませんが自由に観覧できます。

メッセージノートがあります
メッセージノートがあります

展示コーナーには、作者へのメッセージや感想などを書き込めるノートがありますので、ご覧になった方はぜひ感想を書き込んでくださいね。

イベント情報

海のおくりもの展チラシ
海のおくりもの展チラシ

海のおくりもの展with BAKE SHOP CORIN

日時:令和7年1月25日(土)10時~17時

会場:BAKE SHOP CORIN(茨城県日立市河原子町4-3-6)

海のおくりもの展では、海のゴミやシーグラス、貝殻等を使った作品を展示販売しています。とても気さくな方々ばかりで、作品もそれぞれ個性がありとても素敵なので、ぜひお近くに行った際は立ち寄ってみてください。

かっこいいオブジェです
かっこいいオブジェです

石ころ甚五郎さんは、不要な物をすぐに捨てるのではなく、使える物はなるべく再利用することを心掛けているそうです。ただ捨てられるのを待つだけの不要品は、作品の材料になったり、作品作りに必要な道具になったりと様々な形で再利用しています。

プルタブから生まれた作品(画像提供:石ころ甚五郎)
プルタブから生まれた作品(画像提供:石ころ甚五郎)

普段何気なく出してしまっているゴミは、世界中でとても深刻な環境問題となっています。環境問題について少しだけでも目を向け、いつもならすぐに捨ててしまうような物も再利用してみたり、リサイクルに出してみたりとゴミを減らすような行動を一人一人が心掛けるだけでもゴミの削減に繋がります。

自分たちの暮らす地球のためにも、今年は少しだけ環境問題について目を向ける年にしてみてはいかがでしょうか。

石ころ甚五郎さんの個展は1月31日まで開催しており、25日の海のおくりもの展では作品の販売も行いますので、お近くを訪れた際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

石ころ甚五郎(石ころ絵手紙)個展

■会期:令和7年1月6日(月)~31日(金)

■時間:平日8時~20時、土日祝日9時~19時

■会場:筑波銀行多賀支店ロビー(茨城県日立市多賀町2丁目19-1)

■駐車場:あり(無料)

■お問合せ:インスタグラムDMより

■インスタグラム@ishikorojingorou_

ひよっこライター(日立市・高萩市)

茨城県日立市・高萩市の担当になりました。まちのイベントや飲食店、子育て施設やお出かけスポットなどお役立ち情報をたくさん発信していきます。明日のお出かけにぜひ参考にしてください。

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