社会人になって、もう何年経つのでしょうか。あっという間に月日が流れ、日々の生活のために毎日毎日、家事や育児、仕事に追われ気付けば学業が終わってから10年、20年、30年経っていたなんて人も多いのではないでしょうか。

仕事や育児がひと段落してくると、自分の趣味や好きなことに時間を費やす余裕ができ、これを仕事にできたらなぁなんて、ふと思うことはありませんか。

たとえ思ったとしても「今からやってももう遅いし…」と考えることすらしない人も多いと思います。

そんな“想い”や“夢”を持った人のために、実際に好きなことを仕事やカタチにした人の話を聴いたり、学んだりすることができる、高萩市主催の『女性活躍推進セミナー』を受講してみました。

■女性活躍推進セミナーとは？

高萩市の環境市民協働課が主催する『女性活躍推進セミナー』は、「好きなことを“仕事”にしたい！」、「やりたいことを“カタチ”にしたい！」そんな思いを持っている方を応援するために、高萩市内で活躍されている女性をロールモデルにしたセミナーです。彼女たちの活躍に刺激をもらったり、ひらめきを持ったりして、今後活躍していってもらえたらという市の新しい取り組みです。

筆者も子育てがひと段落してきたころに、今後の自分の在り方について考えることが多かったので、こうしたきっかけがあると、より踏み出しやすいですよね。

■女性活躍推進セミナー『レモン酢づくり講座』

今回のセミナーは、お爺さんの残したマイヤーレモンの苗木で、温暖地域ではない高萩市でレモンの栽培に成功した『茨城北限レモンの会』代表秋庭さんを講師に招き『レモン酢づくり』の講座を実施しました。講座を通して、自分の『好き』をカタチにしていくことについて考えてみたり、秋庭さんがどのように『好き』をカタチにしていったのかお話しを聞きました。

〇受講の様子

レモン酢づくりの講座は10名で実施され、アットホームな雰囲気の中始まりました。

秋葉さんの講座はレモンの基礎知識から育て方のコツ、病気や害虫対策などを資料を交えながら丁寧に教えてくれます。

スーパーなどではまず見ない変わったレモンなどを実際に手に取ってみたり、味比べや香り比べなど、レモン好きにはたまらない講座です。

一通り作り方の説明を聞いた後は各自レモン酢づくりに挑戦します。切り方やレモンの量なども自由で、みなさん思い思いのレモン酢づくりにチャレンジしていました。

講師の秋庭さんは各テーブルを周りながら、作り方のアドバイスや受講生の質問に答えていました。受講生の方もとても楽しそうでしたが、秋庭さんの活き活きとした姿も印象的でした。『好き』をカタチにするということは、人をこんなにも輝かせるのだなと思った瞬間でもありました。

レモン酢づくりが早く終わった方は、1年前に作ったレモン酢や作り方を変えたレモン酢の飲み比べもしていました。レモンの皮や種一つでも味や香りに変化があること初めて知った筆者は、レモンの個性の発見に面白さを感じました。お料理が得意な方は、頭の中のレシピがまた一つ増えると思います。

■自分の『好き』を仕事にすること

レモン酢づくりの後は、自分にとって一番好きな物やコト、好きな人物などそれぞれの『推し』についてみんなで考えてみました。

自分の『推し』について思いを巡らせ、その推しのために自分ができることはどんなことがあるか考え、書き出してみます。

書き出したときは、こんなこと誰にも見せられないと恥ずかしくもなりますが、推しのために自分ができることを考え、実際に始めるにはどうしたら良いのか考えてみることは楽しいものです。

始めたいと思ったときがタイミングだと筆者は思いますので、その時が訪れた人は、恥ずかしがらずに人に話をしてみたり、こうした講座に出てみたり、小さな一歩を踏み出してみて欲しいと筆者は思います。

秋庭さんは自分にできることから始め、その小さな一歩が様々な方との出会いに繋がり、さらにできることが増えたと話されていました。

一人一人の個人だとできることに限りがありますが、二人になれば互いにできないことを補うことも可能であったり、可能性が二倍にも三倍に膨らみます。そこでたとえ笑われてしまったとしても、それはその方の感性なので気にすることなく自分の『好き』を大切にしてほしいと思います。

■今後のセミナーについて

今後の女性活躍推進セミナーの予定ですが、次回は2025年2月7日（金）予定とのことです。セミナーの詳細は、高萩市PR隊のインスタグラムや高萩市の公式LINE等で随時公開するとのことです。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

夢のようなクリスマスが終わり、あと数日で新年を迎える時期になってしまいましたね。今年もあっという間に終わっちゃったなと感じている方は、年末の慌ただしい波にのまれ、自分を大切にすることをおざなりにしないよう、今一度自分の心に耳を澄ませ、新たな自分の幕開けを感じてみてはいかがでしょうか。