台風１２号は九州北部に接近するおそれ 大雨や強風などに警戒を
台風１２号は台風のまま北上中
きのう２２日（日）の日中、宮古島付近を通過した台風１２号は、きょう２３日（月）午前９時現在、中心気圧９９６ｈＰａ、最大風速２０メートル、最大瞬間風速３０メートルの勢力で、東シナ海を北上しています。
一時はこのあたりで熱帯低気圧に変わるものと予想されていましたが、タイトル画像にある通り、しっかりとした渦構造を維持しながら、台風の勢力で北上を続けています。
今後も台風の構造を保ちつつ、九州の西海上を北上し、あす２４日（火）に日付が変わる頃には朝鮮半島付近に達する見込みで、九州北部には今夜遅くからあす朝にかけて、台風のまま最も近づくことになるでしょう。
大荒れになることはないと思われますが、活発な雨雲がかかるおそれがあり、九州北部を中心に大雨や強風、高波などに警戒が必要です。
九州北部は今夜遅くには荒天に
雨と風の予想をみると、台風の中心付近には平均風速２０メートル前後の強風の渦がしっかりと予想されており、今夜遅くにかけて、五島や壱岐対馬を中心に、九州北部でも雨や風の強まる所が出てくるでしょう。
ピークはあす２４日（火）朝にかけて
台風１２号は朝鮮半島南部を通過し、日本海に出た所で北からの冷たい空気とぶつかり合い、温帯低気圧に変わる見込みです。九州北部の荒天のピークはあす２４日（火）朝にかけてとみられ、また進路によっては中国地方でも雨や風の強まる所が出てくるでしょう。
最大２００ミリ以上の大雨のおそれも
コンピュータによる降水量の予想は上図の通りです。
これは条件が悪い方に重なった場合の２４時間の最大降水量を示したものですが、今夜遅くからあす朝にかけての激しい雨を中心に、長崎県や佐賀県では２００ミリ以上の紫色も出現しています。
台風１２号は熱帯の湿った空気（非常に激しい雨や猛烈な雨を降らせるような水蒸気量）をたっぷりと持ち込むため、雨雲の発達いかんでは、最大降水量に匹敵する大雨も十分に考えられる状況です。
九州北部は先日の記録的な大雨でまだ地盤の緩んでいる所がありそうですし、今回の雨のピークがまた深夜の暗い時間帯となりそうですから、台風１２号による雨が終わるまでは、安全な場所でお過ごしになった方がいいかもしれません。
