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この10年で大きく値上がりした首都圏マンション価格。では、大阪と京都、名古屋は?

櫻井幸雄住宅評論家
梅田周辺とともに、大きく生まれ変わりつつある大阪の中之島エリア。筆者撮影

 「マンションレビュー」を運営するワンノブアカインド社が5月31日に「2023年4月 全国主要エリア/47都道府県 中古マンション相場推移」を発表した。

 同社は全国の市区町村で中古マンション価格が高い場所100カ所を1ヶ月に1度発表しているが、今回発表されたのは全国主要エリアにおける価格推移。1年前、6ヶ月前、3ヶ月前の価格とともに、3年前、5年前、10年前の価格も表示し、長期間にわたる価格の推移が分かるようなった。

 全国主要エリアと47都道府県で2013年4月から2023年4月まで中古マンション価格はどのように推移したかがあきらかにされたのである。

 2013年といえば、まさにマンション価格が上がり始めたときだった。

 その前年2012年12月26日に打ち出された第2次安倍政権の経済対策「アベノミクス」が始動し、2013年9月には「2020年東京五輪」の招致が決まった。

 その結果、2013年以後、首都圏では新築・中古のマンション価格が上がり続けた。一方で、首都圏のようにマンション価格が上がっていないし、売れてもいない、とされてきたのが、近畿圏・大阪市内のマンション相場だった。大阪のマンション市況はこの10年でどう推移したのか。

 さらに、大阪と比べて元気がよかったものの、直近の市況は落ち着いている名古屋市内、そして「東京の都心並に高い」とされてきた京都のマンション価格は?

 今回発表された「2023年4月 全国主要エリア/47都道府県 中古マンション相場推移」は、興味深い事実をいくつも明らかにしてくれた。

じつは、東京より大きく値上がりした場所があった

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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