3月11日は全国的な晴天に、東北地方太平洋沖地震後では初めて
3月11日はスッポリ高気圧の圏内
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から10年が経ちますが、今年は初めて全国的な晴天となり、東北などの被災地でも、おだやかな青空が広がる見込みです。
タイトル画像にある通り、3月11日(木)は西から移動してきた高気圧にスッポリと覆われるでしょう。このため朝から全国的に青空が広がり、上図のように昼前の予想では全国的によく晴れることをあらわす濃いオレンジ一色となっています。
昼過ぎになると、北海道や西日本、及び東海地方でやや雲が出やすくなりますが、ほとんどの所では濃いオレンジ色が続き、たっぷりの日差しが降り注ぐ予想です。
また朝は北日本を中心に氷点下の冷え込みとなる所も多いものの、日中に関して言えば、関東から西で4月並み、北日本でも平年よりは高めの気温となるでしょう。
後述しますが、昨年、一昨年と、全国的に強風が吹き荒れ、荒れ模様の天気でしたから、大地震から10年目を迎える今年は、気象に関してはおだやかな天気となりそうです。
天気図で見る大震災後の3月11日
3月11日の天気概況など(2011年、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年)。
天気図で大震災後の3月11日を振り返ってみると、まず昨年(2020年)、一昨年(2019年)ともに、低気圧が急速に発達しながら、いわゆる爆弾低気圧となって日本付近を通過したため、東日本や北日本を中心に大荒れとなりました。
また2015年も前日に急発達した低気圧が北海道付近に居座ったため、やはり北日本を中心に風が非常に強く、大荒れとなりました。
その他の年は特に荒天ではありませんが、低気圧や冬型に伴う上空の寒気などの影響を受け、特に北日本では、晴れ間があっても雨や雪の降る年が多くなっています。
2016年や2017年は高気圧にゆるやかに覆われている形ですが、それでも北日本や関東など、一部で雨や雪が降っています。
仙台では大震災の起きた2011年を含め、2007年から14年連続で、3月11日に雨や雪を観測していますが、この連続した降水記録も今年で途切れる可能性が大きいと思われます。