お正月休みを海外で過ごすなら、テロ対策もしておこう~「海外旅行保険」と「たびレジ」
海外で医療を受けた場合も、健康保険から払い戻しがある
クリスマスソングが街で流れるのも今日までで、明日からは一気にお正月ムードになるはず。休暇を心待ちにしているという人も少なくないでしょう。この年末年始、10日以上の連休が取れる人も少なくないようで、海外旅行を計画している人は過去最高の70万4000人とのことです。
楽しい思い出作りが期待される海外旅行ですが、旅先で病気にかかったりケガしてしまったりで、現地の病院のお世話になることがあるかも。旅行が台無しになるうえ、治療費の出費もかさんで、泣くに泣けません。
海外で医療を受けた場合、その内容が日本での健康保険対象の診療であれば、帰国してから加入している健康保険制度に申請することにより、支払った医療費の一部を払い戻してもらえます。「海外療養費制度」といいます。
払い戻される金額は、日本で同じ治療を受けた場合の医療費の7割(医療費10割のうち自己負担3割ということ)。たとえば、現地で30万円かかったとしても、その治療が日本では10万円だとすると、払い戻されるのは7万円ということになります。
医療費には国内と海外で価格差があり、国や治療にもよりますが、多くは海外のほうが高くなっています。この内外価格差部分は、全額自己負担となる点に要注意です。
そのリスクに備えるなら「海外旅行保険」です。「治療費用」については、現地の医療機関に払った治療費、入院・通院のためにかかった交通費や通訳の費用などが、加入した契約の保険金支払限度額まで、健康保険から払い戻される金額を除いてカバーされます。
ネットで加入が安い、クレジットカードも要チェック
旅行中にちょっとした油断で盗難に遭ったり、カメラやスーツケースなどを壊されてしまったりという不運もあり得ます。「海外旅行保険」には「携行品損害」の補償もセットされており、保険金支払限度額を上限にカバーできます。
その他、「死亡・後遺障害」「賠償責任」「救援者費用(被保険者の親族が現地に救援者として渡航・活動するための費用)」などに備えることができます。
旅行前は何かと忙しく、荷物をパッキングするのが出発日の前日の夜、などとなりがちです。「海外旅行保険」にも入らなければと思いながら手続きできず、空港に行ってから飛行機の待ち時間中に加入、という経験のある人も少なくないでしょう。
でも、それだと割高の保険料を支払うことになり、あまり賢明ではありません。損保ジャパン日本興亜、三井住友海上、ジェイアイ傷害火災などでは、空港などの店頭で加入するより、インターネットのほうが割安で加入できる商品を扱っています。ちょっと余裕をもって手間をかけることで、空港までの交通費くらいはおトクになるかもしれません。
見落とせないのがクレジットカードに自動付帯されている「海外旅行保険」。手持ちのクレジットカードの規約を調べてみましょう。複数枚持っている場合など、付帯保険でこと足りるかもしれません。
補償内容や補償額が十分でないようなら、別途「海外旅行保険」にも加入したほうがベターです。補償の対象が本人のみの場合、損保ジャパン日本興亜の『新・海外旅行保険【off!】』だと、カバーしたい補償内容をカスタマイズすることも可能です。
テロによる損害も補償される
昨今心配なのは、テロ。いつどこでテロに巻き込まれるかわからない不穏な情勢が続いており、たまたま遭遇してしまう可能性はゼロではありません。
テロに遭った場合の損害も、「海外旅行保険」でカバーできます。保険金支払いの免責事由のひとつに「戦争、外国の武力行使、革命、内乱等の変乱」がありますが、「テロ行為」はそれに含まれないとされているからです。万一テロに遭遇し、ケガや携行品の損害を被ったり、不運にも死亡・後遺障害となった場合には保険金が支払われます。
そうは言っても、できるだけリスクは排除したいもの。フリーで移動する人はもちろんツアーに参加する人も、外務省の「国 ・地域別の海外安全情報」を確認しておきましょう。
また、外務省が運営する「たびレジ」に旅行日程・滞在先・メールアドレスや携帯電話などの連絡先を登録しておくと、在外公館などから滞在先の最新の安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、いざという時の緊急電話連絡などが受け取れます。