3階級制覇を狙うWBCフェザー級チャンピオン
36戦全勝22KOのWBCフェザー級チャンピオン、レイ・バルガスが3階級制覇を狙い、空位の同スーパーフェザー級タイトルを懸けてトップコンテンダーのオシャキー・フォスターと拳を交える。現地時間11日にゴングが鳴る。
バルガスは語った。
「これは私の挑戦だ。モチベーションが上がっている。フォスターはいいファイターだが、圧勝するのが自分に課せられた仕事だ。私はフォスターを凌駕してみせる。彼はスピードがあって、ガードもしっかりしている。ハードワークしていることも分かる。が、私はフォスターの対戦者のなかで最強だ。彼は勝てはしないさ。
これは夢じゃない。現実だ。3階級を制した世界チャンピオンは数少ないし、自分が作る伝説の一部としたい。私は予想外のことをするのが好きなんだ。次に何をするかなんて誰にもわからない。2月11日に3階級制覇することだけに集中しているよ」
前回のバルガスの試合もアラモドームで行われた。今回と同じようにSHOWTIMEのメインイベントだった。バルガスは9ラウンドに喫したダウンから立ち直り、マーク・マグサヨからタイトルを獲得した。SHOWTIMEは評した。
「バルガスのキャリアはピンチに陥った際に生かされる。長年にわたって築いたボクシングの基礎が、サバイバルにおいて適応力となって示されるのだ」と。
バルガスは続けた。
「このレベルの試合では、ほんのわずかなミスが命取りになる。賢く、注意深く戦わねばならない。前回私は注意力を欠いてしまった。そこに、マグサヨの一発を食らったんだ。でも、そこから立ち上がってスマートに戦い、勝利を手にしたよ。あのような状況をいかに切り抜けるかを見せられたよな。経験を積んだことに、感謝している」
バルガスはスーパーバンタム、フェザーと2階級を制した技術を維持しながらの増量を重視してきた。ストレングス&コンディショニング・コーチが作ったメニューに加え、メキシコのオトゥンバを選んで高地トレーニングを行い、ベストコンディションを築いた。
「130パウンドはとても快適だ。私とストレングス&コンディショニング・コーチは、栄養と脂質の重要性を話し合った。不必要な筋肉をつけると動きが鈍くなるので、それを避け、自分の体が強くなるために必要なものを取り入れたのさ。オトゥンバは標高が高く、空気も新鮮でトレーニングに適していたよ」
バルガスは父親であるカルロス・バルガスの教えを受けており、親子の絆は固い。2019年から2021年にかけて2年以上休養し、完全復帰した今、バルガスは家族をモチベーションに上昇気流に乗っている。
「家族とチームは、懸命に働き、私の成功のために毎日鼓舞し続けてくれる。周囲から刺激をもらい続けているよ。
自分はこれまでに何度も挫折を味わった。ブランクを作ったのはケガが原因だ。しかし、回復した。自分が進むべき道は分かっているし、今、一瞬一瞬を楽しんでいるんだ」
今週末、バルガスは3階級を制するか。