レッドソックスの相手がドジャースなら、102年ぶりのワールドシリーズ対戦。当時はベーブ・ルースも出場
ア・リーグはボストン・レッドソックスが優勝し、ナ・リーグではロサンゼルス・ドジャースが王手をかけている。両チームによるワールドシリーズは、過去に1度。今から102年前の1916年に対戦した。
当時のドジャースはブルックリンに本拠を置き、ロビンズと呼ばれていた。レッドソックスにはベーブ・ルースが在籍。まだ、野手でも二刀流でもなく、投手だった。第2戦に先発したルースは、14イニングを投げきって白星を挙げた(投げ合ったシェリー・スミスも13.1イニングを完投)。ルースの失点はランニング本塁打による1点のみ。打席では5打数0安打ながら、二塁ゴロで同点に追いつく1打点を挙げた。シリーズは4勝1敗でレッドソックスが連覇。他の4試合に、ルースは出場しなかった。
敗れたロビンズでは、ケーシー・ステンゲルが「3番ライト」として、3試合に先発出場した(他に代走が1試合)。後年、ステンゲルは監督として7度のワールドシリーズ優勝を果たした。これは、ジョー・マッカーシーと並んで最も多い。
また、フェンウェイ・パークがオープンしたのは1912年だが、1915年と1916年のワールドシリーズは、収容人員の多いブレーブス・フィールド(ボストン・ブレーブスの本拠地)で試合を行った。1912年と1918年以降のワールドシリーズは、フェンウェイ・パークを使用している。
なお、今年のワールドシリーズでレッドソックスが戦う相手は、ドジャースではなくミルウォーキー・ブルワーズの可能性もある。そうなれば、こちらは初の顔合わせ。ブルワーズは1997年までア・リーグに属していたが、ポストシーズンでレッドソックスと対戦したことはない。
ワールドシリーズは、10月23日から始まる。