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【河内長野市】松ヶ丘中町の直売所で販売!苺屋つむぎさんのいちごは、朝採り超完熟だから甘いんです

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

いちごのがおいしい季節ですね。かつて佐備にある南さん西板持のアグリアートさんなど、富田林の農家さんを主に紹介していました。しかし、河内長野でも今季から新たにいちご農家になった方がいることを知りました。

その方の名は苺屋つむぎさん。出会いは先日記事で紹介したCOFFEE LABO GREEN ROSSEさんと同じ観心寺です。画像のように隣り合わせで販売されており、左側の方がつむぎさんです。

お話を聞けば、直売所が松ヶ丘にあるとのこと。とても気になったので後日訪問することにしました。

松ヶ丘にある直売所です。ご近所の方ならわかるかと思いますが、実は観心寺の出店だけでなく、お店と直売所もGREEN ROSSEさんのすぐ近くで販売しています。

ということで直売所の前に来ました。朝採りいちご直売所としてのつむぎさんの暖簾がありますが、その右横を見ると「ぶどう」と書いています。いちごなのにぶどう?いったいどういうことでしょうか?

じつは元々はぶどう農家の池田農園さんの建物です。つむぎさんは池田農園さんに間借りするように直売所を開いています。

ちょうどぶどうの取れる時期といちごの取れる時期がずれているから、このような対応ができたのでしょうね。

ということで、直売所の中に入ります。いちごは11時から2時間限定で販売中とのこと。

少し遅い時間に来たこともあるのですが、もうほとんど売り切れていました。桃やぶどう、梨のように、フルーツを求める人の買う速度はいつも早いと感心します。

松ケ丘の販売所の予定です。原則として水・木以外は直売所が開いていますが、3月10日以降は河南町でのいちご狩りが始まったので、月・火・土の週3回が河内長野での直売となります。

さて、つむぎさんでは、ケーキ屋さんや飲食店にもいちごを卸しているそうです。

ナボットさん、麺坊万作さん、天野山金剛寺monzen.さんでは、つむぎさんのいちごを扱っているそうです。

また、送料とチルド代がかかりますが、発送も行っているそうです。

さて、つむぎさんによれば、住んでいるのは清見台ですが、畑は河南町にあるとのこと。河内長野市内では地形の関係でいちご畑を作るのに十分な場所が確保できなかったそうです。市の面積の7割が山と言われている河内長野の場合、それは十分あり得る話ですね。

ということで、日を改めてつむぎさんの畑に行って見ることにしました。つむぎさんは、河南町の芹生谷(せりゅうたに)にあります。近鉄富田林駅から旧金剛バスの自治体コミュニティバスに乗ります。

東水分行きの河南町のコミュティバス(車体は旧金剛バス)に乗っていきます。河南町はなかなか行く機会少ないですが、いつも思うのは、河南町は非常に空が広い開放的な雰囲気だということ。

芹生谷のバス停です。この日は午後3時30分に到着し、帰りのバスは午後4時18分です。50分弱で戻らないと次のバスは2時間以上先です。

ここで、古墳が見えます。綺麗な形をしているのは金山古墳で、円墳がふたつ並んだ双円墳とのこと。またこの辺りは古墳時代から中世の集落跡である芹生谷遺跡(せるたにいせき)があるそうです。

バス停から少し北方向に歩くと、つむぎさんの入口の看板があります。

そしてその先には立派なビニールハウスが並んでいました。

ビニール越しに中を見ると、かすかに緑の物が見えます。いちごのようですね。

つむぎさんの畑の事務所もいちご色に塗られていますが、後に先ほどの古墳が見えます。

ということで、あらためてつむぎさんに畑を案内していただくことになりました。

こちらがビニールハウスの中です。壮観ですね。そして畑なのに地面が無くプランターが並んでいるので、近未来的なアグリビジネスの世界を見ているようです。

つむぎさんは農業大学に通い、卒業後はナボットさんの家族が経営していて日野に直売所がある垣内農園さんで働きながら農家になるために学びました。そして、ついに昨年からいちご農家として活動を始め、今年が初めての収穫とのこと。

大学で学び、農家で実際の経験を積んでいるとはいえ、就農1年目とはとても思えない、立派な農園です。敷地面積は全部で2000平方メートルほどで、つむぎさんが基本的にひとりで営んでいるとのこと。

つむぎさんによれば、超完熟いちごを目指しているそうです。スーパーなどで見かける熊本など遠方からのいちごは、完熟前に収穫しないと移動させられませんので、完熟しきっていない段階で収穫するとのこと。

そこでつむぎさんは近郊農家、南河内の地産地消の強みを生かそうと完熟ぎりぎりまで収穫せず、いちごの糖度を強化させて甘いいちごをつくっているそうです。現在農園では7品種のいちごを栽培しています。

いちごの収穫はこれから本格化するそうで、花やこれから成長して熟して行くような実が見えます。それにしてもいちごは、花もきれいですね。

「こちらに白いちごがあるんですよ」と、つむぎさんのほうに行くと

確かに白いいちごがあります。調べるといちごの突然変異として誕生したいちごとのことですが、このように多くの実が生っているのを見るのは初めてです。

以前、富田林の南さんの農園を見た時には蜂の存在が気になりましたが、つむぎさんのところには蜂の姿がありません。

でも実際には蜂がいるそうで、蜂がいるのは受粉のために必要だからとのこと。もちろんいちご狩りで蜂を過剰に恐れる必要はありません。

先ほども触れましたが、つむぎさんのいちご畑は地植えではなくプランターで栽培しています。だから余計に未来の農園という風に見えたのですね。

プランターの強みは水分のコントロールができるとのことでした。

ただつむぎさんによれば、プランターだから必要な設備があるそうです。地熱が利用できないので、ビニール内を一定温度に保つための暖房設備です。

そしてさらに、二酸化炭素を意図的に発生させる装置もあるそうです。その理由としていちごに光合成をさせるためとのこと。お話を聞いてなるほどと頷けました。

さて、いちご狩りは3月からスタートしましたが、3月分の枠はほぼ終わったとのこと。これは意図的に枠を少なくしたからで、いちごの生育具合によっては4月以降の枠を増やしていきたいとのことでした。

さらにつむぎさんは、子ども目線を意識しました。子どもでも手が届く高さにとプランタ2段にしているそうです。

つむぎさんはいちごの作業が楽しいと言います。プランターなので腰の負担もないのもありますが、次の花が伸びるために上に覆う葉を取り除くなどの淡々と無心でできるのが楽しいそうです。

一部の葉に露がついていました。特に冬の朝に暖房をつける前は、多くのいちごの葉に露がついてその光景はとても美しいそうです。

いちごの販売は河内長野松ケ丘の直売所と道の駅奥河内くろまろの郷のあすかてくるでだけですが、いちご狩りが始まると農園でも販売するそうです。

ということで、松ヶ丘でいちご直売所があるつむぎさんを紹介しました。4月からはいちご狩りの枠も増やす予定とのことなので、興味のある方はいちご狩りに行っては如何でしょう。また実際に味わって本当に甘かったので、直売所や道の駅での購入もお勧めです。

苺屋つむぎ直売所(池田ぶどう園直売所)(外部リンク)

住所:大阪府河内長野市松ケ丘中町143

営業日:毎週月・火・土

営業時間:11:00~13:00

アクセス:南海滝谷駅から徒歩7分

instagram

※河南町の農園いちご狩り体験30分食べ放題(要予約)

大人(中学生以上)2600円

子ども(4歳以上)1700円

3歳以下幼児は無料

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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