日米野球はこの選手に注目。20歳のルーキーは、A-RODやトラウトを凌ぐスーパースターになるかも
11月の日米野球に参加するメジャーリーガーは、すでに8人が発表されている。そこには、20歳のルーキー、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)も含まれている。
開幕直前に「メジャーデビュー直前のプロスペクト2人。一方は2400万ドルで契約延長、一方は3000万ドルを却下」で紹介したとおり、アクーニャはトップ・プロスペクトだった。どうやら、その才能は本物のようだ。
ESPNスタッツ&インフォによると、1ヵ月に10本以上のホームランを打った20歳以下の選手は、メル・オット(1929年6月)、ウィリー・メイズ(1951年7月)、フランク・ロビンソン(1956年8月)、ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウト(2012年7月)と、今年8月のアクーニャしかいないという。
アクーニャのツールは、パワーにとどまらない。20歳以下のシーズン(6月30日時点で20歳以下)に25本塁打&15盗塁を記録したのは、オーランド・セペダ(1958年)、アレックス・ロドリゲス(1996年)、トラウト(2012年)、アクーニャの4人だけだ。
この2つの記録に登場する計7人のうち、オット、メイズ、ロビンソン、セペダの4人は殿堂入りしていて、27歳のトラウトも着々とクーパースタウンに近づいている。A-RODも成績からすれば、資格初年度となる2022年の殿堂入りは――ステロイドの使用歴がそれを阻みそうだが――間違いないところだ。
また、アクーニャはメジャーリーグ1年目で、シーズンが終わった時点でも(日米野球の時点でも)21歳になっていない。この2つを他の6人にも当てはめると、残るのはメイズのみとなる。
殿堂に向かって力強く踏み出した選手の1年目を、公式戦ではないとはいえ、日本にいながら生で目にすることができる。アクーニャはワールドチャンピオンの一員として、来日するかもしれない。