【京都市】上京区・大摩利支天と本阿弥光悦・長谷川等伯ゆかりの寺『本法寺』
叡昌山「本法寺(ほんぽうじ)」は、室町時代に活躍した日蓮宗僧侶、久遠成院日親上人(1407-88)によって築かれた日蓮宗の本山です。
江戸初期の芸術家・本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)の菩提寺として知られています。外護者であった本阿弥光二・光悦親子の支援を受けて堂塔伽藍を整備し、京都の町に一大栄華を誇るまでになったそうです。
本法寺の境内にも摩利支天を祀る「摩利支天堂」があり、狛イノシシが鎮座。
気力、体力、財力の守護神なんですね!真剣にお参りさせていただきます…♪
狛イノシシさまの奥には、庭が垣間見れました。
摩利支天堂以外に京都府指定有形文化財の本堂や多宝塔、仁王門などの見どころも多くあります。
本堂の前には、空を仰ぐ像もありました。
書院前にある本阿弥光悦作の「巴の庭」は、国の名勝に指定されています。室町時代の書院風枯山水の影響と安土桃山時代の芽生えを感じる名庭です。
本阿弥家は元来、刀剣の鑑定や研磨を生業とする家柄で、足利幕府に仕えていました。
本阿弥光悦(1558-1637)は、安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した芸術家で、書・絵画・陶芸・漆芸などに優れた作品をのこしています。『花唐草文螺鈿経箱』(重文)も本法寺にあります。
長谷川等伯(1539-1610)も本法寺に縁の深い芸術家のひとり。菩提寺の本山であった本法寺を拠点に活躍し、数多くのすばらしい作品を残しました。また、親交が深かった千利休の死後、等伯が60代になると大作を次々と手がけその一つがこの「涅槃図」(国指定重要文化財)と言われています。
毎年3月14日~4月15日の期間に真筆を拝観できます。(常は原寸大の複製を展示)
この機会にぜひ本阿弥光悦と長谷川等伯を体験してみては♪
本山 叡昌山 本法寺
住所:京都市上京区小川通寺之内上ル本法寺前町617番地
電話:075-441-7997