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【研究論文より】感情のコントロールができる子・できない子の違い

きなこ子育て研究主婦

1.子どもがひとり言を話す意外な理由

突然ですが、皆さんのお子さんはひとり言を話しますか?

私の娘は暇になると1日中空想の中に入り込んでひとり言を話しています。

最初、ひとり言が多くてびっくりしたので調べてみると、頭の中でこんなことをしているそう。

①思考を言語化している

②気持ちや行動をコントロールしている

子どもの脳は大脳新皮質という部分がまだ未発達なので、思考と行動が同時進行しています。

つまり、頭の中を整理するために話し続けています。

そして、アメリカ・スタンフォード大学の教育心理学者アダム・ウィンスラー博士の研究では

3-4歳児を6か月観察した結果、

【ひとり言が多い子ほど問題行動が少なかった】

ということがわかっています。

私の娘は今まさに3歳でひとり言が多い部類に入ると思います。

しかし、問題行動はないのかと聞かれたら、少なからずあります。

(自分の思い通りにならないとイライラしてます笑)

2. 自己制御ができる子・できない子の親の関わり方の違い

ここからは、自己制御ができる子・できない子の違いに関する研究を紹介します。

モントリオール大学の研究では、53家庭に3回家庭訪問し、親の声かけを観察しました。

(1歳3カ月・2歳・3歳時点)

その結果、子どもが1歳の時から

命令ではなく、子どもが自分で考えて行動を決められるように促していた親の子どもの方が

【3歳児の時点で自己制御のスキルが高い】

という結果がでました。

教育心理学によると、

子どもの能力の範囲よりもほんの少し上で行動できるように促すと

自己制御や自立性が伸びる

ということもわかっています。

幼児期の声かけはこんな感じがおススメです。

例:おもちゃを片付ける時

①おもちゃを片付けて。今すぐ。

②遊び終わったね。さあ、このおもちゃをどうすれば良いかな?

→①は命令になるので②のように提案していくのが良いとのことです。

朝などの忙しい時間は難しいですが、気持ちの余裕があるときは一緒に意識していきましょう^^

【参考資料】

・3000万語の格差(著)ダナ・サスキンド

・Private speech in preschool children: developmental stability and change, across-task consistency, and relations with classroom behaviour

・Prospective relations between maternal autonomy support and child executive functioning: Investigating the mediating role of child language ability

子育て研究主婦

脳科学・研究から考える幼児教育について紹介しています。年200本の論文を読破中。脳の成長期にやりたいこと・気を付けたいことを一緒に学んでいきましょう^^

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