言いたいことが英語で言えないときの対処法
あけましておめでとうございます。
2023年がスタートしましたね。
今年こそは英語を頑張るぞ~という方も多いかと思います。
「今年こそは!」と言い続けてうん十年という方もいたり。
長年、英語を勉強しているけれど、言いたいことがうまく英語で言えないと感じていませんか?
なにが問題なのでしょう?
単語や文法、フレーズなど最低限の知識はあれど、すんなり英語で表現できない。
どう言えばいいのか考えてしまい、つい間があいて沈黙の時間が生まれてしまう。
そんな経験ないでしょうか?
言いたいことが英語で言えない原因とは?
日本語で考えたことを完璧に英語になおそうとすることです。
一言一句、そのまま英語に置き換えようとします。
また、妥協を許さず、微妙なニュアンスにこだわってしまう。
結果、英語がまったく思いつかない・・・
真面目な方ほどそのような傾向にあります。
違う言語ですので、まったく同じ表現にするのは不可能に近いのです。
ミルクやコーヒーといった名詞なら可能ですが、感情表現や日本語的なまわりくどい表現をそのまま英語にするのは難しいのが事実。
解決策とは?
では、どうすればよいか?
上級レベルや翻訳家であれば、微妙なニュアンスを表現することを追求することは必要ですが、初級~中級レベルのうちは、すでに知っている身近な表現を使うことが必須です。
ポイントは3つ!
1.英語にしやすい日本語に変換。
2.ポイントが伝わればいいと、割り切る。
3.日本語に現れていない主語と動詞を考える
練習問題 1
では、実際に問題をやってみましょう。
1.外食をする
「外食をする」を英語で言うと?
つい、「外食、外食、う~ん、なんて言うのかな?」と考えてしまいます。
外食の表現を別の言い方で考えてみましょう。
外で食べるとは、自宅ではなくお食事処で食べるということ。
「レストランに行く」でも問題ないですよね?
居酒屋かもしれませんし、割烹料理、すし店かもしれませんが。
ここは細かなことはおいておいて、自宅ではなく、「お店でご飯を食べる」ということが伝わればいいので、その意味では「レストランに行く」でも相手には十分つたわります。
「外食」という単語にこだわりすぎて、考え込み沈黙の時間を作るよりははるかにいいわけです。
「レストランに行く」
・行く→ go to
・レストラン→ a restaurant
I go to a restaurant.
ちなみに「外食」を英語で言うと、eat out になります。
We eat out at least twice a week. (最低でも、週2回は外食します)
練習問題2
2.「貧富の差を懸念している」
今回の問題はやや硬い表現です。
この文は、ある生徒さんからの意見です。
「貧富の差」をなんて表現すべきか、そこでつまってしまいました。
では、この文章を簡単な日本語に分解してみましょう。
まず主語は、ご本人ですので「わたし」になります。
1.私は、貧しい人と裕福な人との(間の)差を心配している。
わたし→ I
貧しい人→poor people
裕福な人→rich people
~の間→ between ~ and ~
差→ the gap
心配している→ be worried about
どうでしょう?
ほとんど知っている単語ばかりだと思います。
では、この文章をさらに英語に変換しやすい日本語にしていきます。
2.私は、心配している、その差を、貧しい人と裕福な人との間の
英語は、「だれが」「どうした」「なにを?」となり、大事なポイントが先にきます。
ちょうど、日本語とは逆ですね。
この日本文に合わせて英語に置き換えると以下の文が出来上がります。
3. I am worried about the gap between poor people and rich people.
これで完成です。
「貧富の差を懸念している」という意味は十分伝わっています。
使われている英単語はどれも中学で学ぶ基本的なものばかりです。
「懸念」をあえて「心配している」という日本語にしました。
「懸念」というとなかなか英語が浮かばない方でも、「心配している」と言われると、worried という単語がすぐでてきます。
worried の訳には、「懸念している」「当惑している」「気がかり」「悩む」などがあります。
「懸念」のような難しい表現を使った場合、簡単な日本語で言い換えてみると、適格な英単語が見つかることが多いです。
worried のほかに、concern を使うとやや硬い表現になりカッコいいですね。
4. I am concerned about the gap between poor people and rich people.
まとめ
英語でなんて言っていいのかわからないときの解決策について書きました。
まずは、イメージした日本語表現を簡単な日本語に分解することが必須です。
そのあとで、以下のような英語的な流れの文章に置き換える。
↓
2.私は、心配している、その差を、貧しい人と裕福な人との間の
英語の文章の流れがしっかり見える文章です。
これができると、会話のときもライティングの時もとても楽です。
その力を養うにはやはり、たくさんの良質な英文に触れることですね!
とくに、「読む」ことでそのスキルが身につきます。
今年はぜひ、Reading for pleasure として洋書や英字新聞に挑戦してみてください!
次回のお知らせ
洋書や英字新聞の読み方とおすすめの本などについてお伝えいたします。