24日(日)は関東甲信で内陸中心に雪の可能性、平野部でも念のため要注意
滞留寒気が強まれば平野部でも雪に
あす22日(金)から24日(日)にかけて、低気圧や前線の影響で、太平洋側でも広く天気が崩れる見込みです。
ただ上空には比較的暖かな空気が流れ込むため、降水の種別は雨が主体という所が多くなりそうなのですが、ちょっと異なる様相となるのが24日(日)の関東甲信地方です。
南海上を通過する低気圧が北から寒気を引っ張り込むような形となるため、新しい計算ごとに気温が低めの予想に変わっており、山沿いや内陸を中心に降雪が主体の予想に変わりつつあります。
ちょっと専門的なのですが、上図をご覧下さい。
これは24日(日)午前9時の地上の降水域(左図)と上空の気温や風の様子(右図)を表したものです。なお上空の状態は左図にあるように群馬県から千葉県にかけてのラインを鉛直にみたものとなり、右図にはおおまかな東京都心や前橋付近の位置を示してあります。
これによると寒気の中心は群馬県の山沿い上空1500メートル付近に-3度以下の領域が予想されており、その寒気が前橋などの平野部に垂れ下がっている様子がうかがえます。
これが滞留寒気と呼ばれるもので、関東の平野部で雪が降る条件としては、第一に上空500メートル付近で0度以下の寒気が滞留することが挙げられます。
24日(日)午前9時の条件ですと、前橋あたりは雪の可能性が高く、東京都心あたりですと、雨が主体であるものの、雪が混じることも十分に考えられる状態です。
この滞留寒気の生成が強まれば強まるほど、平野部でも降雪の可能性が高くなりますので、今後も最新の計算を注視していくことになります。
内陸や山沿いは雪
ウェザーマップが発表している24日(日)の予報によると、滞留寒気の影響で、朝から昼前にかけては、山沿いはもちろん、東京都心あたりでも、雪やみぞれとなる可能性が比較的大きく計算されています。
その後、日中にかけては滞留寒気が弱まり、平野部では雨が主体と計算されていますが、山沿いでは雪が主体で降り続くため、降雪量が増える心配があります。
また上述したとおり、寒気の流れ込みが強まったり、降水が強まったりすれば、結果的に滞留寒気が強まり、平野部でもみぞれや雪が主体で降り続く可能性も捨てきれません。
気象庁のきょう夕方の予報では、滞留寒気が強まっている影響もあり、24日(日)の東京の予報が曇り時々雨から曇り時々雨か雪と雪の可能性にも触れるようになりました。
今後も最新の情報にご注意下さい。