【四国地方】平年より12日遅い梅雨明け 熱中症極めて危険の所も
7月30日(木)午前、四国地方は梅雨明けしたと見られると高松地方気象台から発表がありました。四国地方は太平洋高気圧に覆われ、おおむね晴れている所が多く気温が高くなっています。35度以上の猛暑日になることが予想される地域もあり、これからは本格的に熱中症に気を付けなければいけません。
記録的な大雨となったことしの梅雨
四国地方の梅雨明けは平年より12日、去年より5日遅くなりました。これは、統計が始まった1951年以降、過去4番目に遅い記録となります。なお、ことしは平年より早い5月31日に梅雨入りしたと見られ(平年の梅雨入りは6月5日ごろ)、約2か月と平年より長い梅雨の期間だったことになります。
梅雨期間(5月31日~7月29日まで)の降水量速報値では、多い所で高知県馬路村魚梁瀬(うまじむら・やなせ)で2912.5ミリと3000ミリ近い雨量となり、平年より266%も降水量は多かったことになります。高知市と松山市では、統計開始以来最も降水量の多い梅雨の期間となり、ことしは記録的な大雨となりました。
梅雨明け後は熱中症警戒レベルが極めて危険に
四国地方は太平洋高気圧に覆われておおむね晴れている所が多く、30日(木)の予想最高気温は香川県高松市で35度と猛暑日の予想です。
香川県では、ことし初めての猛暑日になるかもしれません。熱中症の危険が高くなるとして、四国地方には香川県、愛媛県と高知県に高温注意情報が発表されています。
環境省が発表している熱中症警戒レベルでは、熱中症の危険や極めて危険の所もあります。
暑さを我慢せず、周囲と声を掛け合いながら30分に1回などこまめに水分補給をするようにしてください。汗を多くかいた場合は、塩分も補給するようにしてください。冷房を適切に利用し室温に留意するなど、熱中症に対して充分な対策をとるようお願いします。
31日(金)以降も、晴れて厳しい暑さが続く見通しです。四国地方は梅雨明けし、本格的な夏が訪れています。これまで以上に、熱中症などの体調管理にお気を付けください。
【参考資料】
高松地方気象台 梅雨の時期に関する四国地方気象情報 第2号