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ここ1年の防御率トップ10/昨年の後半戦+今年の前半戦。大谷翔平は7位

宇根夏樹ベースボール・ライター
シェーン・マクラナハン(タンパベイ・レイズ)May 17, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨シーズンの後半戦が始まってから今シーズンの前半戦が終わるまでに、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、25試合に登板して150.1イニングを投げ、14勝5敗、防御率2.57を記録している。奪三振は192、与四球は31なので、奪三振率11.49と与四球率1.86、K/BB6.19だ。

 このスパンに150イニング以上の投手は、大谷を含めて59人を数える。各部門のトップ10は、以下のとおりだ。

筆者作成
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 大谷のスタッツは、マックス・シャーザー(現ニューヨーク・メッツ)と近い。シャーザーの登板は大谷より1試合少ないが、150.1イニングと192奪三振、14勝はまったく同じ。防御率と与四球率も、そう極端には違わない。

 シャーザーを凌ぎ、防御率トップに位置するシェーン・マクラナハン(タンパベイ・レイズ)は、オールスター・ゲームの先発マウンドに上がる。防御率2.12の内訳は、昨シーズンの後半戦が防御率2.84、今シーズンの前半戦は1.71だ。2020年のポストシーズンでメジャーデビューし、2021年の前半戦は防御率4.05を記録した。

 防御率、奪三振率、与四球率のいずれもトップ10にランクインしているのは、マクラナハン(1位、6位、7位)、シャーザー(2位、4位タイ、2位)、大谷(7位、4位タイ、10位)の3人だ。マクラナハンは、このスパンに174.0イニングを投げている。150イニング以上の59人ではなく、160イニング以上の47人を対象とした場合、それぞれの順位は、1位、4位、5位となる。

 なお、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)は、昨シーズンの後半戦と今シーズンの前半戦に、計169.2イニングを投げ、9勝12敗、防御率4.40、奪三振率9.23(174奪三振)と与四球率2.23(42与四球)、K/BB4.14を記録している。防御率は、150イニング以上の44位、160イニング以上の36位だ。ただ、昨シーズンの後半戦は防御率6.16ながら、今シーズンの前半戦は防御率3.41と持ち直している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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