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二つ玉低気圧による荒天のあとは真夏日に迫る暑さに…東京はプラス10度の変化に注意を:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
(左)24日、(右)25日9時の予想天気図(気象庁HPより)。

24日は日本海と太平洋沿岸をそれぞれ低気圧が進み(「二つ玉低気圧」)、四国・中国では日中にかけて、近畿~関東では夜まで雨が降りやすく、北日本は25日にかけて雨・風が強まりそうです。

関東甲信では天気の変化とともに気温変化が大きく、気象病や寒暖差疲労の症状にも気をつけたい天候です。

雨は一旦やんでも傘を持って

24日は低気圧が東へ進むとともに次第に西から天気が回復する見込みですが、一旦雨がやんだように感じても、もう一度降り出すところが多くなりそうです。

特に関東では夜にかけて、念のため傘を持ち歩くのがおすすめ。

また北日本では日本海側を中心に25日の未明に雨・風が強まりそうです。

東京は17度→27度の別世界:気象病や寒暖差疲労に注意

(左)24日、(右)25日の予報(気象庁HPを元に作成)。関東や東北・北海道で気温変化が激しくなる。
(左)24日、(右)25日の予報(気象庁HPを元に作成)。関東や東北・北海道で気温変化が激しくなる。

東京都心の予想最高気温は24日が17度、25日は27度と、一気に10度も上がる見通し。
4月上旬並みの気温から6月下旬並みの気温へと約2か月分の変化となりそうです。

関東甲信では熊谷(埼玉)で28度、甲府(山梨)で29度予想と、真夏日に迫る勢い。

通常、1日で気温が5度変化するだけでも体に負担がかかると言われていますが、ここまで変化が大きいと、普段あまり気温差で体調を崩さない人でも注意が必要になってきます。

急激な気温変化で自律神経が乱れ、頭痛や倦怠感を覚えたり(このような症状を総称して「気象病」と言います)、寒暖差による疲労や、場合によってはくしゃみ・鼻水などのアレルギー症状が出ることもあるため、つらいと感じたら無理せず休んだり、医療機関を頼ったりしてください。

気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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