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めんどうな「衣替え」をイヤな年中行事にしないための秘訣と、残すべき服の選び方

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

まだ暑い日が続いていますが、朝晩はずいぶん過ごしやすくなり、もうそろそろノースリーブは終わりかなと感じています。

9月の半ばを過ぎると衣替えを考える人も多いと思いますが、衣替えといえば「めんどうくさい年中行事」と言うイメージを持っている人も多いと思います。

しかし、とらえ方次第でやり方も変わり、クローゼットも大きく変わるのです。

衣替えは「衣類の入れ替え作業」ではない

衣替えと言えば、夏物と冬物の入れ替えをイメージすると思いますが、単なる入れ替え作業だけでは、いつまでもめんどうくさいままで、いつか必ずクローゼットや押し入れなどの収納に服が入りきれなくなります。

なぜなら、入ってくる服(新しく買う服)の量と、出ていく服(手放す服)の量のバランスが崩れるからです。

だから、単なる入れ替えではなく、出す服も、しまう服も厳選する作業が必要です。

しかし、

●破れていないから残しておこう
●まだ、着れるから残しておこう
●高かったからとっておこう
●秋っぽい雰囲気の服だからとりあえずとっておこう

というように、服の状態や値段を基準に選ぶと、めんどうなただの入れ替え作業になってしまうのです。

衣替えを楽しむには、「私がワクワクする基準」が一番!

そこで、面倒なイメージの衣替えを、秋のファッションを楽しむきっかけにするために、

自分がワクワクする秋物だけを取り出し(それ以外は手放すことを検討)、今年の夏に自分をワクワクさせてくれ、来年も着るのが楽しみな服だけを選び残し保管するのです。

自分がワクワクする基準とは、例えば

●大切な友達とドライブに行くときに着ていきたいか?
●袖を通した時に、テンションが上がるか?
●その服を着た時に、丁寧にヘアセットやお化粧をしたくなるか?
●推しのコンサート(デート)に着ていきたいか?

このように服を着る自分の感情を優先することです。

●夏はとりあえずボーダー柄だから、来年も着るかな?
●「今シーズンの人気はこのタイプです」と店員さんに言われたし、来年もいけるかも?
●あんまり好きじゃないけど、まだ来年も着れるし

このように、服の状態のことではありません。

服を手に取り「この服着るかな?どうしようかな」と迷った時は、自分にとって大切な場に着ていきたいか?それを着た時にワクワクするか?を自分に問いかけてみて下さい。

良いクローゼットの条件とは

良いクローゼットの条件は、たくさんの服がキレイに収納されていることではなく、

本当に自分が着たい服があるかどうか

です。

秋は行楽の季節。出かけることも多くなると思います。

ぜひ、今年の衣替えはただ秋物を出す作業で終わるのではなく、「私がワクワクする基準」を満たした服を出しクローゼットに並べ、来年も自分をワクワクさせてくれそうな服を大事に(湿気対策や防虫対策)しまいましょう。

そうすると、衣替えが「自分がワクワクする服との再会」の機会になるでしょう。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ)

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。2012年整理収納アドバイザー1級。CTB生放送102回9年間出演。セミナー回数100回、受講生2000人以上で片づけの概念が変わると高い評価を受けている。

長男との片づけバトルを通して好きなモノを「選ぶ」ことが片づけには大事だと実感。

現在は片づけに興味があるなし関係なく、自分の人生をよりよくしたい人向けに、モノを選び残す楽しさと選ぶことにより暮らしが充実することを発信し、人それぞれが「自分の選ぶ」を楽しむ時代を作るため活動の幅を広げている。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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