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漫画村がGoogleの検索結果から消える。ハーレクイン社が著作権侵害を申し立て

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
(写真:ロイター/アフロ)

 4月11日のお昼ごろから漫画の海賊版サイト『漫画村』へのアクセスができない状態が続いていますが、夜に入ってからGoogleの検索結果ページからも削除される事態となっています。

現在のGoogleの検索結果ページ。漫画村が表示されなくなっている。筆者キャプチャ
現在のGoogleの検索結果ページ。漫画村が表示されなくなっている。筆者キャプチャ

 調べてみたところ、カナダのハーレクイン社と日本のハーパーコリンズ・ジャパンが、Googleに対してデジタルミレニアム著作権法(DMCA)による著作権侵害の申し立てを3月20日に行い、それが本日になって受理された模様です。

 これにより漫画村のトップページ、ならびに「女性系」、「少女系」と名付けられたカテゴリがGoogleの検索結果から削除されました。我らが『Yahoo! JAPAN』もGoogleの検索エンジンを採用しているため、Yahoo!の検索結果からも漫画村が消えている状態です。

個別タイトルの検索結果は残った状態

ある人気漫画の検索結果ページ。一番上に漫画村が表示されている。モザイクは筆者加工
ある人気漫画の検索結果ページ。一番上に漫画村が表示されている。モザイクは筆者加工

 ただし今回のDMCA申請で検索結果されたのはあくまでトップページと特定のカテゴリのみのため、「漫画のタイトル+漫画村」で検索するとまだまだ検索結果に表示されます。

 なお、漫画村にアクセスできない状態は今も続いています。

4月12日0時49分追記

 記事公開当初「日本国内の出版社がDMCA申請をしているのかしていないのかは不明」と書いていましたが、のちに調べたところ集英社、小学館、講談社など、多数の出版社がDMCA申請を行なっていたことを確認できました。

 ただ、今回のトップページに対するDMCA申請が通った経緯についてはやはり分かっていません。管轄が日本国内ではなくカナダであることが影響しているのか、昨今の漫画村に対する規制論が影響したのか。このまま閉鎖になると良いのですが。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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