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若鷹2安打完封リレー。杉山は一軍テスト最終局面か

田尻耕太郎スポーツライター
連投テストもクリアした杉山(筆者撮影)

内川が2安打2打点

 7月4日、福岡ソフトバンクホークス二軍は、タマホームスタジアム筑後で行われたウエスタン・リーグ公式戦で広島東洋カープ二軍と対戦した。

【7月4日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 無観客】

広島     000000000 0

ソフトバンク 10110000× 3

<バッテリー>

【C】●アドゥワ(0勝2敗)、DJ・ジョンソン――磯村、白濱

【H】板東、◯松本(1勝0敗)、杉山、S椎野(1セーブ)――海野、堀内

<本塁打>

なし

<スタメン>

【C】7大盛 5小園 8宇草 3林 2磯村 9木下 D石原貴 6韮澤 4羽月

【H】9佐藤 6川瀬 7中村晃 3内川 8釜元 4谷川原 5野村 Dリチャード 2海野

<戦評>

 ソフトバンクの4投手が若鯉打線を2安打に封じて完封リレーを完成させた。先発の坂東4回無失点。2回無失点の2番手松本が勝利投手になった。3番手の杉山は1回1安打無失点。4番手の椎野も2回パーフェクト2奪三振の好投。150キロ超の速球を投げ込んだ。

 打線は初回2死三塁から内川がレフトへ先制タイムリー。内川は三回にもライトへタイムリー二塁打を放ち、この日3打数2安打2打点だった。四回は佐藤の放った三塁線への打球を広島の小園が失策して追加点を挙げた。また、ソフトバンクの3番で出場した中村晃は開幕後初めてフル出場し、3打数1安打1四球だった。(了)

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連投でも156キロ

もはや153キロでも驚きがなくなってきた(筆者撮影)
もはや153キロでも驚きがなくなってきた(筆者撮影)

 杉山一樹投手が2日続けて登板し、また無失点と好投した。

 七回から2番手でマウンドに上がった。この日の最速は156キロ。1死から中越え二塁打を浴びたが、他の3人の打者をしっかり打ちとって1回無失点だった。

 ちょっと意外な登板だった。前日は雨の降りしきる悪条件の中で2イニングを投げていた。他に投げられる投手はたくさんいる。それでもあえての連投だった。

 一軍のブルペン要員として戦うためのイニングまたぎと連投の、いわゆる中継ぎテストが急ピッチで行われたのだ。直近の一軍昇格を見据えた起用だったことが容易に想像できる。

 登板後の杉山は「今日は自分の思ったフォームじゃなかった。反省です」と顔をしかめたが、にもかかわらず投げているボールは相変わらず一級品だった。背番号40の怪腕がいよいよ表舞台でベールを脱ぐ日が近そうだ。

椎野も好調。鷹のツインタワーだ

 また、ファームのリリーフ投手では椎野新投手も好調だ。この日は4番手でマウンドに上がり、2回をパーフェクトに抑えて2奪三振をマークした。

 椎野は今春のキャンプ序盤に右肩違和感を訴えて、長くリハビリ生活を送っていた。春先まで不調が続き、投球が再開できるようになったのは6月に差し掛かる頃だった。

「苦しかったけど、自主練習期間中に体をしっかり鍛え直すこともできて、下半身を使えた投球ができるようになりました」

 この日が復帰後3度目の登板。無失点を続けており、イニングまたぎも初めて行った。直球は150キロ超を計測している。昨季一軍で36試合に登板して5勝を挙げた実績もあり、コンディションが整い次第、一軍に呼ばれる可能性は十分ある。

 身長196cmの椎野、そして193cmの杉山。若鷹ツインタワーが一軍のブルペンをぶ厚く、ド迫力なものにしてくれるはずだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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