札幌と旭川の間にある北海道滝川市では、5月下旬にかけて北部の江部乙(えべおつ)地区で咲く菜の花が見頃です。2022年は5月29日まで「道の駅たきかわ」を中心に「たきかわ菜の花まつり」が開催中。黄色が鮮やかに彩られた丘景色、更に地元の土産・名産品・グルメを味わいに滝川へ出かけてみませんか？(取材日2022年5月22日)

菜の花畑は江部乙の丘陵地に点在

北海道滝川市では約30年前からナタネ油用の菜の花の栽培が始まり、現在では日本有数の生産地になりました。菜の花を観光に活用しようと2011年から「たきかわ菜の花まつり」が開始されており、多くの人が訪れます。

滝川市の菜の花は市北部・江部乙(えべおつ)地区で主に栽培されています。JR函館本線や国道12号から道央自動車道の間にある丘陵地に多く点在。なお連作障害防止のため毎年栽培される畑は変更されます。2022年の菜の花畑はパンフレット、またはホームページ(外部リンク)で確認して下さい。

「道の駅たきかわ」でイベント開催！菜の花タクシーも運行

「道の駅たきかわ」は札幌と旭川を結ぶ幹線道路・国道12号沿い、江部乙地区の中心部にある道の駅です。道の駅には広大な駐車場がありますが、「たきかわ菜の花まつり」期間中は周辺にも臨時駐車場が設置されています。

なおＪＲ函館本線・江部乙駅(写真)から道の駅まで徒歩約10～15分程度ですが、札幌と旭川などを結ぶ特急は全て通過し、停車する普通列車の本数が少ないので、ＪＲ利用の道の駅訪問は祭り期間中もわずか。また国道12号を走る路線バスもありますが、本数が多くないので、訪問者のほとんどは車・オートバイ利用です。

土日はグルメフェスタも

「たきかわ菜の花まつり」期間中、「道の駅たきかわ」に臨時観光案内所が開設されるほか、2022年5月28日(土)・29日(日)にはテイクアウトグルメフェスタも。道の駅建物の周りに地元滝川の飲食店が出店するほか、建物の周辺にキッチンカーが並んで飲食販売する「キッチンカーまつり」も開催されます。なお会場には飲食スペースを設けてられていませんので、各自の車中や屋外でソーシャルディスタンスを確保しての食事となります。

菜の花タクシーは1時間一人1000円！

マイカーやレンタカーで菜の花畑を回るのは路上駐車で迷惑になりやすく、地理に明るくない旅行者ですと道に迷う可能性も。そんな時におすすめは道の駅発着の「菜の花タクシー」。集合ジャンボタクシーで、車窓から見頃の菜の花畑を楽しめます。「菜の花まつり」期間中は10時から15時までの間に平日1時間1本、土日は20分間隔で運行。所要時間は50分から1時間程度です。

また体力に自信がある旅行者は道の駅でレンタサイクルを利用してみてはいかがでしょうか。マウンテンバイク(3時間500円)と電動自転車(3時間1000円)の2種類があります。

「道の駅たきかわ」おすすめグルメ

菜の花を鑑賞するだけでなく、主要会場である「道の駅たきかわ」で販売中の土産やレストランメニューもぜひ味わいましょう。

江部乙りんご使用！「りんごどらやき」

2022年春に新発売のりんご果汁を使ったどら焼きです。江部乙「すみとも果樹園」で栽培されたりんごを使い、甘さは控えめ、なのにさわやかなリンゴ味が魅力。道の駅たきかわ限定です。

菜の花はちみつ使用！「はちみつカステラ」

江部乙「高見農園」のミツバチが菜の花で育った100%純粋天然はちみつを使用したカステラ。こちらは2021年春に道の駅たきかわ限定で発売開始されました。ふわっとした食感が甘さを引き立てています。

滝川産合鴨入り「かもらーめん」

道の駅たきかわにあるレストランでは、丼、ラーメン、そば、うどん、カレーなどが味わえますが、中でも滝川の食材を味わいたいなら地元の合鴨を使った料理でしょう。鴨南蛮そば・うどん、鴨肉を使ったカレーもあり、カレーは売店でも発売されていますが、筆者のおすすめは鍋風のプレミアムな塩だしを使った「かもらーめん」。合鴨から取った油が口の中に浸透する味です。

「菜の花畑」と「道の駅たきかわ」へ出かけよう！

北海道滝川市江部乙にある菜の花畑は5月下旬が見頃。きれいな丘の花景色に駐車してカメラを向けたくなりますが、菜の花畑は農家さんの大切な農作物。畑の中に入っての撮影は厳禁です。また「道の駅たきかわ」にも立ち寄り、地元滝川の名産を使ったグルメも味わうのはいかがでしょうか。