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【鹿沼市】レトロとモダンの融合 地域に息づく明治創業の老舗和菓子屋さん

カン地域情報発信ライター(鹿沼市・日光市)

明治12年創業以来、ずっとこの場所で親しまれてきた和菓子屋さん。代々受け継がれてきた味を大切に、新しい試みにも挑戦し続ける「山田屋本店」を今回ご紹介します。

和の趣を感じるお店は、日光例幣使街道293号線沿いにあります。

昔ながらの安心感を覚える店内。通年販売している最中や黒糖饅頭などの商品に加え、秋冬限定の安納いもどら焼きや皮まで美味しいスウィートシュークリームもショーケースに並びます。

先ずは鹿沼ブランドからご紹介。どこか懐かしく優しい甘さの黒糖サブレは、生地にハトムギがブレンドされており食べ応え十分。厚みもあり、ザクザクした歯ごたえが魅力の素朴な美味しさです。

子の健やかな成長と無病息災を願う鹿沼市の伝統行事「生子神社の泣き相撲」。
この泣き相撲にちなんで、市内8店の和洋菓子店がそれぞれ思いを込めて創作したお菓子シリーズの1つです。
(全て税込価格)
サイズ小(27g)¥108/サイズ大(38g)¥140

こちらも鹿沼ブランドの銘菓子「美たまるかすてら」。市内の和洋菓子店、全16店が参加し開発に取り組んだ、栄養豊富な鹿沼産のハトムギを使用した焼酎による大人のカステラ。
名前の由来は、方言である「びたまる=座り込んで談笑する」と、美容効果もあるとされるハトムギを使用していることから「美しさがたまる」をかけて付けられたそうです。名付けエピソードと言い、ちょっとした訪問の手土産にぴったりですね。
ハトムギ焼酎がたっぷり浸み込んだカステラはしっとりと香り高く、口の中に広がります。冷やしていただくのがオススメ。
ココア、プレーン共に1本¥1450。個包装1個¥180。

お店の代表銘菓子で、奈佐原文楽の人形を表した最中「文楽もなか/¥175」。
じっくり丁寧に焚き上げた北海道十勝産の大粒小豆「小豆つぶし餡」と、愛媛県産のゆずを使ったお店自慢の「ゆず餡」の2種類です。秘伝のゆず餡がぎっしり詰まった最中は甘さと酸味のバランスが良く、爽やかな香りで美味です。

お家用に購入してみました。
右上:実はお店の一番人気、スフレタイプのチーズケーキ。ふんわりと軽い食感がリピートしたくなります。「まるチーズ/¥183」。
ちなみに、手を汚さず気軽にいただけるスティックタイプのチーズケーキもあります。「スティックチーズ/¥183」。
左上:卵にこだわり抜いて濃厚卵黄を使用して作られる「なめらかプリン/¥256」。
名前通り滑らかな口どけが贅沢な一品。
大福シリーズは他にカフェオレ、小倉、チョコ、ブルーベリーがあり、その全てにあんこと生クリームが入っています。ちなみに、私は半解凍で食べるのがお気に入りです。
(各¥158)

50年続くロングセラー商品「チョコレート饅頭/¥160」。パッケージもあえて変えずにレトロ可愛い雰囲気をそのまま残しています。

チョコレートが練り込んである生地に包まれる中身は白餡に卵黄を加えた黄身あん。この黄身あんに生クリームを足すことでチョコレートによりマッチするよう時代と共にバージョンアップ。更に上からチョコレートをコーティングしています。子供から大人まで、長らく愛され続けている1品です。

アーモンドの粉末を惜しげもなくたっぷりと配合して焼き上げた「ダックワーズ/各¥168」。表面はサクッ、中はしっとり、アーモンドの風味とクリームが上品な味わいです。

市の特産物や良いと思う素材をふんだんに使い、手間を惜しまず、納得のいくものをお手頃価格で提供し続けていく姿に地域に息づく和菓子屋さんの魅力がありました。

「これからも受け継いだ味を大切に、お客様に末永く喜んでもらえるよう、和洋の垣根なく新しい事にもどんどん挑戦していきたい。」と、5代目オーナー。

是非、足を運ばれてみてはいかがでしょうか??

山田屋本店
所在地:鹿沼市奈佐原町315-2
営業時間:8:00~19:00
定休日:火曜日、元旦、他、臨時休業あり
駐車場:2台
TEL:0289-75-3806
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地域情報発信ライター(鹿沼市・日光市)

笑う門には福来る。思いきり笑うことと、食べることが大好きな2児の母です。魅力いっぱいの鹿沼市と日光市の素敵な情報を鮮度高めに伝えていきたいです。尊敬の念を抱き、愛情をこめて発信していきます。よろしくお願いします。

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