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ラブラブ写真を公開するアイドルも!! 韓国芸能人の“公開恋愛”、そのメリットとリスクとは

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
EXOカイとの交際を認めたBlackPinkジェニー(写真:ロイター/アフロ)

人気芸能人の熱愛発覚は、国を問わずスクープになる。どこの国でも芸能界は人気商売で、イメージ管理などさまざまな理由から恋愛事情を隠す芸能人が大半なだけに、その発覚がニュースになるわけだが、韓国では近年、自らの恋愛事情をオープンに公開する芸能人が増えている。

ラブラブ写真を公開する元アイドルも!!

最近でいえば、アイドルグループ「4minute」元メンバーであるキム・ヒョナだ。元PENTAGONイドンと“公開恋愛中”で、インスタグラムにツーショット写真をせっせと上げるほど、ラブラブな姿を世にアピールしている。

(参考記事:【画像】ヒョナ&イドン、ラブラブ密着ショットを大放出!

年明け早々には、韓国を代表する音楽エンターテインメント社の双璧をなす両社の所属アーティストの熱愛が報じられた。

EXOカイとBlackPinkジェニーの熱愛だ。

カイの所属会社SMエンターテインメントは「2人は好感を持っている間柄」と公式立場を明らかにし、交際を認めている。ジェニーはYGエンターテインメント所属であるため、会社の垣根を越えて交際していることになる。まさに「特級アイドルカップル」だ。

日本でも人気の少女時代スヨンも、2014年に俳優チョン・ギョンホとの恋愛関係を公開しているが、公開恋愛のメリットは、どんなところにあるのだろうか。

イ・ダヘと公開恋愛中の歌手セブンは、芸能人の公開恋愛の利点について「2人が気楽に食事をしたり、遊びに行ったりできること」と話していた。芸能人にとって「こそこそ隠れなくていい」というのは、非常に大きなメリットなのだろう。

ただ、当然ながらリスクも小さくない。

“公開恋愛”の第1のリスクは「破局」

「世界で最も美しい顔100人」にランクインし、韓国では“国民の初恋”とも呼ばれるペ・スジも、俳優イ・ドンウクと公開恋愛していた。

2018年3月に交際を認めたが、公開恋愛4カ月で破局している。理由は、「2人はスケジュールが忙しく、会うのが難しくなり、自然に別れることになった」(スジの所属事務所)とのこと。

芸能人であっても人間なので、恋愛もすれば、別れもする。しかしネット上では「女優が公開恋愛してすぐに別れるとイメージが悪くなる」「二度と公開恋愛しないほうがいい」といった否定的な声も上がっていた。人によっては、イメージに傷がつく可能性も高いということだ。

何よりも公開恋愛中の相手がバッシングに巻き込まれると、もう一人にもその被害が来る可能性が高い。

バッシングがもう片方へと飛び火

今年1月8日に破局が伝えられた、ラッパーMicrodot(本名シン・ジェホ)と女優ホン・スヒョンの例がわかりやすい。

番組共演がきっかけで昨年7月から恋愛関係であることを認めていた2人。彼らはテレビ番組やSNSなどを通じて、互いへの愛情を隠さずに公開していた。12歳差ながらお似合いのカップルということで、応援の声が多かったと記憶している。

しかし昨年11月、Microdotの両親が20年前に詐欺を行ったという疑惑が持ち上がってからは、雲行きが怪しくなる。韓国芸能界を震わせた、いわゆる“家族リスク”だ。

(参考記事:両親が詐欺、夫が飲酒運転、先祖が親日派…韓国芸能人を悩ます“家族リスク”事例まとめ

騒動のなかでMicrodotが番組を次々と降板となり、12月には“破局説”まで浮上した。

そして年明け早々に、ホン・スヒョンの所属事務所が破局を発表したのだ。具体的な破局時期や理由については明かされなかったが、Microdotの騒動が一因であることは間違いないだろう。

韓国メディア『TV REPORT』は「Microdotと破局…ホン・スヒョン、20年のキャリアで初めてのスクラッチ」という記事で、こう指摘している。

「Microdotの連絡が途絶えた状況になると、視線は自然に恋人ホン・スヒョンに向かった。Microdot関連記事がアップロードされるたびに、ホン・スヒョンの名前が荷札のようについて回った」

ホン・スヒョンには何も非はない。それでも恋愛相手のイメージダウンは、もう片方のイメージダウンにつながってしまうということだろう。

いずれにしても、メリットとリスクが表裏一体の“公開恋愛”。今後も恋愛事情にオープンな韓国芸能人が増えていくのか、注目してみたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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