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【富田林市】店主さんが使って良い物だけ!おうち生活を楽しむグッズがてんこもり。ワンちゃんにも優しいの

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

寺内町と言えば、町並みが歴史的に価値があるものだと評価され、最近では映画やドラマのロケ地に採用されるなど、富田林観光の目玉の場所となりました。

しかし本来、寺内町とはお寺を中心に町衆が住んでいた場所。それは歴史上のできごとだったのではなく、今も現役の生活空間が広がっています。

ところで寺内町は、実はお買い物天国であること、ご存じですか?

空き家となった古民家をリノベーションしたお店が何軒もありますが、それは観光用の土産物屋ではありません。生活に必要なもの、生活を楽しむためのもの、店主さんたちのこだわりのお店が立ち並んでいるショッピングエリアでもあるのです。

今回ご紹介する「手仕事と雑貨 23番地.」さんも、生活を豊かにする使い勝手の良いもの、かつデザインが可愛いものばかりを扱っているお店です。

実は取材をお願いするまで、私自身が寺内町の他の要件があるついでに、何度も通っているお店です。

ということで、満を持して店主さんにお話をお伺いしました。

ところでこの場所の住所は富田林町17番地なのですが、23番地.という店名になっているのには訳があります。同じ寺内町内で移転して来たそうで、その前に店があった場所が23番地とのこと。

珈琲豆の蔵 平蔵
珈琲豆の蔵 平蔵

もともと23番地.さんがあった場所は、店名から番地が推測できます。現在は、オーダーを受けてから自家焙煎してくれる、珈琲豆の蔵 平蔵さんというお店がある場所。

中に入りました。古民家をそのまま使っているので、玄関のところは土間になっていて一段低くなっています。

今は1階全部がお店なので、靴のまま上がれるとのこと。しかしご注意いただきたいのは右のシール。今回私は、23番地.の店主さんから取材のために特別な許可を得ましたので撮影していますが、本来は禁止されています。ご注意くださいね。

まずは店内全体の様子をご紹介しましょう。23番地.の店主さんにお話を伺いながら撮影しました。

店主さんのお話によると、もともと町家や古民家が並ぶ町並みが好きだったので、お店をするならそういう場所でと考えていたそうです。

そのときにLLPまちかつ(外部リンク)という寺内町の物件を仲介する団体と出会い、物件を紹介していただいたことで、独立開業したのだそうです。

2010年3月に23番地に最初の店を構えたことから、店名も23番地.に。しかし、店舗面積が手狭だったこともあり、その2年後に現在の場所に移転しました。

基本的には、創業当初から置いているものがあまり変わっていません。撮影しながら本当に多彩な商品(布、紙、食器、靴下、食品、鉢、ペット用品など)があるものだと、関心したほど。

23番地.の店主さんご自身も、実際に何種類の商品を扱っているのかすぐには答えられないほどたくさんのアイテム数です。

あまりにも商品数が多いため、言葉が適切ではないかもしれませんが、店内はおもちゃ箱の中のような空間。数多くの商品に、それぞれ店主さんによる詳しい説明書きが付いているので、それを読んでいくだけでも時間を忘れます。

さて、23番地. その店主さんは店に置く商品を選ぶときに、あることを心がけているとか。それは「半年ほど自分で使ってみる」ということ!

靴下やタオルなどを自分で使ってみて、その使い心地を確かめたうえで、「これなら」というものだけを置いているのだそうです。

こちらは布系の陳列棚ですが、店主さん自身が何か月も実際に使ったあとのものを赤丸のように、陳列の脇にぶらさげています。それには実際に何か月使用したものかの説明書きがあり、お客さまが手で触って、その変化の具合を確認できるようにしています。

これは人気商品の布巾類の棚。ガーゼの布巾は吸収性がとてもよいのに乾きやすく、食器拭きに最適な商品。デザインもいろいろで、選ぶ楽しさも◎。

コロナ渦で、トイレでジェットタオルが使えなくなったこともあって、ハンカチ代わりに買い求める人も増えているそうです。

こちらには箸がありました。生活に必要なもの、かつデザインも素敵なものがいろいろ揃っているので、自家用だけでなくギフト需要も少なくないそうです。

と思えば、このようなかわいい動物のお人形があったりと。下を見ると「ミテイ企画(外部リンク)」とありました。店舗入り口から右側のスペースには、このような作家さんの作品が並んでいます。

さらに天井を見ても、かわいい雑貨があちらこちらにぶら下がっています。横や下だけ見てたら、ほんとにもったいない!

こちらは紙類のコーナー。店内の隅々を見ないとと、見落としてしまうのを後悔するほどの品揃えです。

これは塵取りです。本当に何でもあるんですね。ただ23番地.の店主さんの話では、やみくもに何でも置いているのではなく、あるポリシーがあるのだそうです。

それは、よその店では手に入りにくいもの。つまりレアなものを主体的に仕入れるのだそうです。

近所にある大型スーパーやドラックストアのようなところにないものはもちろん、ネットですら入手が難しいものが含まれています。

では、どうやってそれらのレアものを仕入れるのでしょうか?

実際にその地域でしか売っていないものを探したうえで、現地の製造現場や直売所に行くそうです。そうして、その店・会社の雰囲気をチェックするのだとか。

と同時に、その店・会社のプロフィールもしっかり確認したうえで、店で置くかどうか決めて仕入れの交渉をするのだそうです。

こちらはドッグフードで、4、5年前から扱っているもの。

23番地.店主さん自身もワンちゃんと暮らしていて、ドッグ関連のものを置きたいと考えてから、自分の家族であるワンちゃんが食べても安心なものを、あれでもないこれでもないと、2・3年かけて探しだしたものだとか。

ドッグフードもそうですが、店の在り方としての強い想いがありました。

それは「欧米諸国では、ワンちゃんといっしょに自由に入れる店が多いのに、日本では店の外につなぐなどしないと店に入れない」という事実。

ワンちゃんに外でお留守番をしてもらうのではなく、欧米のようにいっしょに店に入ってもらえる店にしようと、そのために古民家ではありますが、土足で入れる店にしたのだそうです。店内にはリードフックも用意しているとか。

それも「ワンちゃん入れます」を強調するのではなく、ごく自然にいっしょに入ってお買い物を楽しめる店を目指しているそうです。ワンちゃんの散歩ついでに来れる店にと。

もちろん、お客様の中にはワンちゃんが苦手な人もいますから、もしワンちゃん連れが来て中に別の人がいれば、中のお客さまにその旨を伝えたうえで同意を得てから入ってもらうようにしているそうです。これならワンちゃん苦手な人も安心ですね。

「近所の人たちが都会にわざわざ行かなくても、ここで手に入る良い商品を扱いたい」と23番地.の店主さん。実際にコロナ禍になってからは、地元のお客様が増えたそうです。

またおうち利用のほか、贈答品やギフトにも対応されるそうで、ラッピングも行っているとか。その他ワークショップ(外部リンク)も行っているそうです。

さて今回は、お風呂で体を洗うのに使う手ぬぐいと、23番地.さんで大人気の商品、ぬれせんべいをGETしました。このおせんべいは、取材時に、ご近所のお店の方々が入荷を知って次々と買い求めに来ていたものなので、手ぶらでは帰ることができませんでした。

家に戻ってさっそく食べてみましたが、袋を開けたとたんにお醤油のこうばしい匂いが立ち上り、食べる前から美味しいのがわかりました。実際、柔らかい食感で食べやすく、おせんべい特有のうまみがしっかりあるので、私まで病みつきになりそうです。

手ぬぐいもさっそくその日の入浴で使いましたが、予想通り、肌に優しいのにしっかり体が洗える逸品。使い勝手が本当に良かったです。

これは私が食器拭きにお気に入りの、6層あわせ大判ガーゼタオル。昨年秋に購入したものなので、今は少しデザインが変わっています。

このように、23番地.さんは、店内いっぱい、店主さんのこだわりと愛情たっぷりの商品に満ちています。コロナ渦の自粛生活だからこそ、快適に過ごすために、家で使うものをこだわって選びたい。改めてそれに気づかせてくれるお店でした。

手仕事と雑貨 23番地.(外部リンク)
住所:大阪府富田林市富田林町17-43
電話番号:0721-26-2500
営業時間:10:30~17:00
定休日:月・火曜日
アクセス:近鉄富田林西口駅から徒歩10分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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