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【河内長野市】あと1週間で40年の歴史に幕!赤峰市民広場の思い出をおさらい

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

ご存じの通り、赤峰市民広場の利用は6月末で終了・閉鎖となり(外部リンク)、利用できなくなります。6月30日が最終日なので閉鎖まであと1週間となりました。最後にどんな施設だったのかを振り返ってみたいと思います。

赤峰市民広場は河内長野駅から西に約2km、河内長野市役所から南西に1km少々の距離にある運動広場です。

1984(昭和59)年1月に全面開業したそうなので、ちょうど40年間存在していたことになります。すぐ近くには小山田の住吉神社があり、周りには緑ヶ丘や荘園町などの住宅地があります。

広場のすぐ前にバス停(福祉センターあかみね)があり、赤峰トンネルを通じて国道170号(外環状線)、6月2日から利用できるようになった天見紀見トンネルにつながっている国道371号からも近い場所にあり、駐車場も完備しているのでアクセスもとても良い場所です。

結果的に、そのアクセスの良さが産業用地化にとても便利だったわけですね。

入口の左手に丘陵を利用した大きな滑り台(スライダー)があります。最初、この丘陵を見たときには、古墳があるのかと勘違いしました。

広場の中に入るといつも気になっていたのが、きれいに剪定されて並んでいる植木。なにか動物の後ろ姿のようで、とても印象的です。

その植木の先に見えるのが、不思議な神殿のような場所です。

宇宙(COSMOS)天と地と太陽(太陽広場、季時計広場)と呼ばれるもので、制作へのこだわりが書かれた看板があります。制作過程を引用すると次の通りです。

古代より人々は太陽の恩恵を受けてきたので、太陽にまつわる信仰、祭りや遺跡が数多く残っています。 科学の発達の著しい今日、宇宙空間はますます広がりつつあります。かつての地球を中心とした宇宙、そして太陽を中心とした宇宙は、今日の広大な宇宙の中では、単なる小さな一点でしかないことも解ってきました。
 しかし宇宙空間が物理的にどれほど拡大され、改名されたとしても地球に住む我々人間をはじめ動植物に至るあらゆる生命あるものにとっては、太陽が物理的にも精神的にもかけがえのない存在であることには変りないのです。
 そこで古代より人々(ものづくりたち)がそうであったように、私は太陽の地球への語らいを光と陰としてとらえ、現代の造形空間として、いかに構築し表現するかをテーマと致しました。この造形が太陽と地球、地球と人々、そして大自然の摂理、神秘的で広大な宇宙へと見えるものの心を開かせるキッカケになればと願っております。

干支の動物をかたどったものを配置した日時計は、貴重な気がします。せめてこれだけでも残してほしいという気持ちがありますが、産業用地の計画図を見る限り、それは難しいようです。

中央にあるのは日時計だけでなく、季節を表す時計でもあります。

ちなみに2024年の夏至は、先週金曜日の6月21日でした。

さて、この日時計・季節時計がどうなるのか、以前、市の関係者に聞いたことがありますが、とりあえず倉庫に保管することになるだろうということでした。

それなりの大きさがあるものなので、別の場所に移築するのにしても難しそうですね。新しい情報が入れば紹介します。

さて、市民広場の別の場所もおさらいしましょう。

赤峰市民広場にあるのは大きなグラウンドですが、その周囲がジョギングコースになっています。

ところどころにいろいろなモニュメントやオブジェがあります。

「ふれあいの鐘」と呼ばれるものです。この大きさなら寺ヶ池公園あたりに移築できそうな気もしますが、どうするのでしょうね。

赤峰市民広場トリムコースと書いてあります。トリムコースが何か調べてみると、元々はノルウェーの造船用語だそうで、船のバランスをとるという意味があります。そこからトリム運動とは、スポーツで健康・体力づくりをすることで心身のバランスをとる推進運動のことなのだそうです。

さて、グランドの先に見えるのは、神殿のような野外ステージですね。

自然の地形をうまく利用しているので、広場から降りるようにして作られている野外ステージは先月まで定期的に演奏会が行われていました。

以前、一度演奏会を聞きに行きました。

天候に左右されるリスクはありますが室内の演奏と違う野外ステージの演奏はなかなか素敵でした。

野外ステージもどこか別のところに新たにできたらという気がしますが、いろいろと難しいのでしょうね。

さて、もう利用はできないようですが、ステージのすぐ隣に小さなキャンプ場がありました。

キャンプ場と言えば滝畑ダムなどが有名ですが、滝畑ダムは市外からも多くの人が来るのでいつも混んでいます。知る人ぞ知る穴場ということで2年前に利用したことがあります。

相当物好きと思われたのか、申込時に警戒されたりしましたが、無事に利用させていただきました。

何しろ公共交通派にとってはバスで行ける場所だったのでとても便利です。折り畳みできるテント片手に利用しました。

そして何よりもよかったのは、食べ物の調達も苦労しないことです。

赤峰トンネルを降りていけばスーパーやコンビニがすぐ近くにあります。さらに風の湯という天然温泉施設も近いのも良かったですね。

夕方になると人がいなくなりました。静かに日暮れのひと時を過ごします。

素晴らしいほど美しい夕暮れでした。

夏場に利用したので、夜中になるとカブトムシを探しに来ているファミリーがいたのが印象的でした。

肝心の寝心地は、恐らくどこのキャンプ場でも同じようなものだと思います。

工場の音ががうるさいかもしれないという話がありましたが、全くそんなことはありませんでした。むしろ早朝から散歩する人の声のほうがうるさかったかもしれません。

ということで、さわやかな朝を迎えて帰りました。

赤峰市民広場を最後におさらいしました。いよいよカウントダウン突入で、あと1週間で終わりです。もう最後のタイミングになると思いますので、40年の思い出に赤峰市民広場を訪問してみてはいかがでしょう。

赤峰市民広場

住所:大阪府河内長野市小山田町

アクセス:南海・近鉄河内長野駅、南海千代田駅からバス。福祉センターあかみねバス停下車徒歩1分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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