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イランとアメリカ/核合意への道(3)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

金融制裁と原油ボイコットにより経済的に痛めつけられたイランで2013年にアフマドネジャード大統領の二期目の任期が切れた。その後継者として登場したのがハサン・ローハニであった。ターバンを巻いたイスラム教の指導者であり革命以来ずっと体制の中核にいた人物である。そのローハニが、イランの現状を批判した。どこにいても秘密警察が国民を監視しているような国ではない。あってはいけない。そのような変な国ではイランはないと発言した。体制内部の人間の体制批判であった。そして自分こそが対外関係を改善しイラン経済を救う鍵だと国民に訴えた。そして大統領に当選した。2013年6月のことであった。そして同年8月にローハニ政権が発足した。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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