イランとアメリカ/核合意への道(3)
金融制裁と原油ボイコットにより経済的に痛めつけられたイランで2013年にアフマドネジャード大統領の二期目の任期が切れた。その後継者として登場したのがハサン・ローハニであった。ターバンを巻いたイスラム教の指導者であり革命以来ずっと体制の中核にいた人物である。そのローハニが、イランの現状を批判した。どこにいても秘密警察が国民を監視しているような国ではない。あってはいけない。そのような変な国ではイランはないと発言した。体制内部の人間の体制批判であった。そして自分こそが対外関係を改善しイラン経済を救う鍵だと国民に訴えた。そして大統領に当選した。2013年6月のことであった。そして同年8月にローハニ政権が発足した。
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