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プロモーター亀田興毅の深刻な悩み「人手が足りなくて求人募集をかけたいくらい」

木村悠元ボクシング世界チャンピオン
著書撮影

5月14日、大阪で開催された「3150FIGHT 〜SURVIVAL〜」。「3150FIGHT」への出場権をかけ、日本全国のボクサーたちがしのぎを削るサバイバルマッチだ。

この興行をプロデュースした元世界3階級王者の亀田興毅氏(35)に、興行への想いと、今後の構想について話を聞いた。

ーーー今回の興行の手応えは。

亀田:いい感じでしたね。4回戦、6回戦にも良い選手が多いのですが、まだまだスポットが当たっていません。そんな選手たちの舞台をしっかり用意してあげたいです。

選手一人ひとりが主役なので、全試合入場曲があって、映像もしっかり撮って、解説もつけて。そうすれば選手たちの思い出にも、モチベーションにもなると思います。

次の3150FIGHT〜SURVIVAL〜は9月に予定しています。3150FIGHTはもっと大きい舞台で年3回はやっていきたいですね。

ーーーこの興行のような新しい取り組みはどこから着想を得ているのですか。

亀田:格闘技のイベントを見ていたり、様々な経営者の方たちとビジネスの話をしているときに。海外の興行を見て研究もしています。

ボクシングのおかげで今の自分があるので、恩返しするっていうことで、「亀の恩返し」をスタートさせました。もっとボクシングにしかない良さを伝えていきたいですね。

ボクシングが盛り上がる、それは何かというと選手たちが稼げる舞台を作ること、輝ける舞台を作ることだと思います。今回の興行の舞台セットも、普通よりお金をかけています。

ーーー演出とかもすごいですよね。

亀田:スポンサーの方達も応援してくれているので、しっかり形を作っていきたいですね。選手たちにもしっかりファイトマネーを払って、もっと稼げるような仕組みを作っていきたいです。そうしないとボクシングを始めたいと思う子が減ってしまうと思います。

ーーー選手だった頃と、会長、プロモーターとしてやっている今、比べてみてどうですか。

亀田:やることは全く違います。体ではなく、頭を使って、毎日トレーニングではなく、仕事をして。生活はあまり変わってないです。

ーーー手応えはありますか。

亀田:いい感じですよ。3150ファイトもいい感じで、次がvol.3なので。vol.2で少しずつ形になってきました。

ーーーYouTubeも積極的に活用していますよね、意識していることはありますか。

亀田:YouTubeは当然大事なんですけど、その他のSNSも大切ですよね。今ではみんな使っていて当たり前の様になっているので、もっと工夫が必要です。

選手一人ひとりをアピールしていかないと、ボクサーは強いだけではだめなんですよ、もっともっと発信していかないと。

ーーー自身の現役時代の経験を活かして。

亀田:そうですね、自分らもそうでしたから。認知度を上げていかないと。

ーーー今足りないものはありますか。

亀田:回数を重ねていくと、人手が足りなくなってきますね。一緒に働いてくれる人が必要です。リアルな意見として(笑)。求人募集かけたいくらいですよ。

ーーー具体的にはどんな人を。

亀田:ボクシングが好きな人、営業やSNSの活用に長けた人とかですね。これからもっと大きくしていこうと思ったら、やはり人手は必要ですから。

ーーーこの興行を今後どのように進化させていきたいですか。

亀田:「あの舞台に立ちたい」と選手たちが憧れ、稼げる舞台にしたいですね。

例えば当時のPRIDEのような、あれは作り方がうまかったんですよ。大晦日の男祭りとか。

あの当時であの規模、今でさえあの規模の興行は誰もできていないんですよ。3150ファイトもそこまでは持っていきたいですよね。

ーーー最後に、理想が10だとすると今は。

亀田:0.5ぐらいですね(笑)。

興行中の亀田氏 筆者撮影
興行中の亀田氏 筆者撮影

元ボクシング世界チャンピオン

第35代WBC世界ライトフライ級チャンピオン(商社マンボクサー) 商社に勤めながらの二刀流で世界チャンピオンになった異色のボクサー。NHKにて3度特集が組まれ商社マンボクサーとして注目を集める。2016年に現役引退を表明。引退後に株式会社ReStartを設立。解説やコラム執筆、講演活動や社員研修、ダイエット事業、コメンテーターなど自身の経験を活かし多方面で活動中。2019年から新しいジムのコンセプト【オンラインジム】をオープン!ボクシング好きの方は公式サイトより

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