強烈寒波の第二波は長期滞在型、九州でも警報級の大雪のおそれ
強烈寒波の第一波は短い滞在
先週までは師走とは思えないような暖かさで、関東や九州では季節外れの25度以上の夏日も続出したほどの異常高温でしたが、おととい17日(日)は一転、強烈寒波の第一波が襲来し、多くの所で初雪を観測しました。しかしこの強烈寒波の第一波は1日から2日足らずで峠を越えました。
初雪15地点、北海道は記録的大雪も
強烈寒波の第一波により、おととい17日(日)は、金沢、名古屋、広島、松山、長崎など、北陸から九州にかけての15地点で初雪を観測し、きのう18日(月)は前橋、熊本、宮崎などで、初氷を観測しました。また北海道の留萌では24時間降雪量が78センチに達する観測史上1位の大雪となりました。
強烈寒波の第二波は長期滞在型
強烈寒波の第一波は一旦緩んでいる状態ですが、上図のように、あす20日(水)夜以降、第二波が襲来し、第一波よりも長く、3日程度は居座る見込みです。
特に西日本に南下する上空1500メートル付近で-12度以下のラインは、平年より約10度も低く、九州でも大雪となる目安のラインです。この寒気があさって21日(木)から22日(金)にかけて居座るため、第一波で初雪となった九州各地で、今度は雪が積もり、山地を中心に大雪となるおそれがあります。
九州でも山地を中心に警報級の大雪のおそれ
上図は早期注意情報の大雪(警報級の大雪の可能性)で、北陸や山陰の他、九州北部でも、あさって21日(木)から22日(金)にかけて、警報級の大雪となる可能性が発表されています。
九州は平地でも広く積雪か
予想される九州北部の降雪量は、降雪のピークとなるあさって21日(木)18時からの24時間に、多い所で、山地で10センチから20センチ、平地で5センチから10センチと予想されています。さらに日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)の活発な雪雲がぶつかる予想の北陸地方では、同じタイミングの24時間に、多い所で、70センチから80センチの大雪が予想されています。
国土交通省からは、先週15日(金)に続き、きょう19日(火)も、大雪に対する注意喚起が発表されました。大雪の場合は不要不急の外出を控え、やむを得ず自動車を運転する場合は、冬用タイヤの装着、チェーンの携行及び早めの装着の徹底、スコップや砂等の冬用装備の携行が必要です。