沖縄の桜の花が咲く寒さは?
【沖縄の桜の特徴】
沖縄の桜はカンヒザクラ(寒緋桜)、ヒカンザクラ(緋寒桜)といって1月に花を咲かせます。日本では沖縄や奄美地方で見られ、南国らしく鮮やかな濃いピンク色、下向きに咲くのが特徴です。
【沖縄の桜の花が咲くタイミングは?】
暖かい沖縄で桜が咲くためには、ある程度の寒さを経験する必要があります。花が咲くタイミングはいつなのでしょうか。
【開花のラインは13度?!】
開花前の気温をみていきますと、最低気温が13度を下回ると10年のうち6回は3日以内に開花、2回は6日以内に開花していました。
那覇の1月の最低気温の平年値…14.9度
【開花日・那覇】
開花の早いほうから 最低気温
12月28日 2012年 12月25日13.9 度
12月31日 2009年 12月29日13.4度
1月2日 2009年 1月1日12.7度
1月3日 2008年 1月2日12.9度
1月4日 1974年 1月3日13.1度
1月5日 1982年 1月4日14.0度
1月6日 1979年 12月31日12.3度
1月7日 2011年 1月1日13.4度
1月7日 1977年 1月6日12.9度
1月9日 1989年 12月21日13.8度
(観測期間1974年~)
那覇の12月下旬の最低気温の平年値は15.4、1月上旬の最低気温の平年値は14.9度ですので、13度のラインは平年の値を1~2度下回っていることになります。
【今年は気温下がらず】
今年の沖縄は全体的に気温が高く、去年の夏(6月から8月)と秋(9月から12月)の平均気温が最も高い値を更新し、1月も記録的な暖かさが続いていたことから、桜が咲かないかも?という声がありました。
1月に入っても那覇では連日20度を超える暖かさが続いていましたが、先週ようやく寒気の影響を受けて15度台まで下がりました。その後那覇は14日に桜開花の発表となりました。
今年は13度まで下がる事はありませんでしたが、これまでの気温を5度下回ることで開花に結びつきました。極端に暖かい年は、急激な温度降下が必要なようです。
【沖縄の桜前線は南下する】
本州では桜前線は北上する一方、沖縄では南下します。桜開花に必要なのは「休眠打破」。一度寒さを経験しないと桜は咲いてくれません。
その為気温の下がりやすい北から開花します。これが桜前線南下のからくりです。那覇は今年の開花から2週間が経ちました。そろそろ満開の発表がありそうです。
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