台風1号 29日に沖縄の大東島地方に最接近のおそれ
台風1号は発達しながら大東島の南海上へ
5月27日(土)午後6時現在、フィリピンの海上にある強い台風1号は、15km/hの速さで東北東へ進んでいます。中心の気圧は985hPa、中心付近の最大風速は35m/s、最大瞬間風速は50m/sで、暴風域を伴っています。
台風は今後、発達しながら北東へ進み、29日(水)の午後3時には強い勢力で南大東島の南東およそ110キロメートルの海上に進み、大東島地方に最も接近する見通しです。
5月の台風接近数
南大東島の5月の台風接近数の平年値は0.3個となっています。(1991年~2020年までの30年を平均した値)
5月に大東島地方への台風接近は2008年以来
南大東島へ5月の台風接近は2008年以来16年ぶりとなります。2008年の5月は南大東島には2個の台風が接近しました。2021年は4月に台風1個が接近しています。
2008年台風3号
2008年の台風3号は、2008年5月15日の午後9時に沖縄の南で発生し、南大東島の南海上を東北東へ進みました。台風はあまり発達はせずに、16日に南大東島に接近し、17日午前9時に日本の南で熱帯低気圧に変わりました。
南大東島では、5月16日午後0時22分に最大瞬間風速24.8m/s(北東の風)を観測しました。
2008年台風4号
2008年の台風4号は、5月16日午後3時に南シナ海で発生し、沖縄の南海上を北東へ進みました。17日午前9時には中心付近の最大風速が25m/sとなり、19日から20日にかけて南大東島に接近しました。南大東島では、5月20日午前2時45分に最大瞬間風速16.3m/s(北の風)を観測しています。
2008年の台風3号、台風4号とも大きな被害の報告はありませんが、今回の台風1号は、台風の進路等によっては、29日(水)は大東島地方で暴風や大しけとなるおそれがあり早めの台風対策が必要です。