【東広島市】近年人気上昇中の「広島へそ丼」のルーツに迫る!
東広島市の豊栄町でデビューし、近年は西条町など市内全域に提供店が増加している「広島へそ丼」。その誕生のいきさつについて、デビューさせた主の商工会の御担当者様にお聞きしました。
デビューした(初めて発売された)のは、12年前の2011(平成23)年1月23日の竹原市吉名町でのお祭りです。開発したのは当時の「豊栄町商工会」の青年部メンバーです。(豊栄町商工会は福富町・河内町商工会と合併して現在は「広島県央商工会」となっております)
開発のきっかけは、更に1年さかのぼった2010年9月にひろしま夢ぷらざ(広島市本通商店街にあるアンテナショップ)で実施された「東広島特産フェア」です。ここで青年部メンバーが、お隣の東広島市福富町の特産品「エゴマたっぷりの食べるラー油」の販促ポップを見ました。そこで「豊栄らしい丼物料理を作りたい」というアイデアをひらめきました。そのうちにメンバーは福富町の青年部メンバーと親しくなり、開発が一層進みます。ラー油は豊栄町のさきしま農園のシイタケを使った具入りラー油になりました。豊栄町メンバーの農業・高光哲哉さんが生産する鶏卵とお米が合わさることで、いよいよ丼物が完成。名前は豊栄町が広島県の中央に位置することから、ずばり「へそ丼」となりました。
そして令和時代になり、へそ丼は勢いを広げていきます。2021(令和3)年4月に「広島へそ丼」として商標登録され、それと並行して提供店も拡大していきます。現在は豊栄・福富2町に留まらず西条・河内地区でも提供され、その店は15に上ります。一時は三原市の広島空港のお店「HIROSHIMA SORA丼」でも提供されました(新型コロナ禍の収束に伴って運営ホテル会社が本業に回帰されたため、現在は営業終了)。
今後も提供店は増えていく見込みです。へそ丼の特徴的ポイントは、基本ルール「ご飯、ラー油、青ネギ、卵黄、だし醤油」を守れば、後は何をトッピングしても自由なことです。それゆえにお店ごとに個性のある丼になっています。例えば舞茸天ぷら入り、ソースカツ入り、海鮮漬け入り…。お店巡りをしてみると楽しそうですね!
そんな広島へそ丼は現在は東広島で提供拡大を図っていますが、ゆくゆくは広島市にも進出していくことを期待します。そして県央発のご当地グルメとして広島全体の新名物へと押し上げられることを願っています。