ニンテンドースイッチが特許侵害で訴えられる。原告は販売停止と損害賠償を要求
任天堂の家庭用ゲーム機『Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)』が、海外のモバイル向けのゲームアクセサリメーカー『Gamevice』から特許侵害で訴えられています。
Gameviceが米連邦地方裁判所に提出した訴状によると、ニンテンドースイッチは同社が持つ特許(Patent No. 9,126,119)を侵害しているため、損害賠償と販売の差し止めが求められています。
調べてみたところ同特許はゲームコントローラーとコンピューターなどの端末の組み合わせに関するもので、「通信ポートを持つゲームコントローラーを端末の側面に取り付けて挟み込む構造(筆者訳)」が特許として申請・登録されています。
以下に特許内容へのリンクを掲載しておきますので、詳しい内容が気になる方はご確認ください。
ニンテンドースイッチとGameviceのコントローラーを比較
それではニンテンドースイッチのコントローラー(Joy-Con)は、Gameviceの販売するコントローラーの特許を侵害しているのでしょうか?
一部報道では2013年発売のコントローラー『Wikipad』が比較対象として取り上げられており、これを見るかぎりでは少なくともデザインはかなり異なるように見えます。
けれども現在販売されている最新モデルのコントローラーは、ニンテンドースイッチとJoy-Conの取り外し可能な仕組みにそれなりに似ていると言えるデザインです。
もちろん特許侵害で問題にされているのはデザインではなく「コントローラーの通信と端末との取り外し機能」ですから、外観だけを見て判断しても仕方がありません。
ただ、Gameviceの最新モデルはJoy-Conのように完全に分離しているのではなく、左右それぞれのコントローラーが背面のシートで繋がった状態です。
このあたりを米連邦地方裁判所がどう判断するのかが今後の焦点になると思われます。
今回の訴訟について任天堂、Gameviceともにメディアに対して完全な黙秘状態をつらぬいているため、続報は裁判所が訴状を受理し、米任天堂を召喚することになってからになるでしょう。