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2年8か月ぶりの次は「中3日」。ソフトバンク川原、支配下復帰へアピール

田尻耕太郎スポーツライター
復帰後2度目の登板を果たしたソフトバンク川原

二刀流のコラスが来日初登板

6月14日、ソフトバンクの三軍は練習試合で楽天と対戦した。

【6月14日 ホークス三軍練習試合 タマスタ筑後】

楽天     000060 6

ソフトバンク 01000× 1

※特別ルール 6回表打ち切り

<バッテリー>

【E】池田、木村、西宮――石原

【H】川原、二保、柿木、コラス、吉本、齋藤――堀内

<本塁打>

なし

<戦評>

ソフトバンク3軍と楽天ファームの練習試合の5試合目(最終日)。楽天が逆転勝ちし、トータル戦績はソフトバンクの1勝3敗1分だった。

この日は2回裏に5番・谷川原が四球を選び、その後三塁まで進み7番・堀内の内野ゴロの間に本塁生還して先制。投手陣は1回ずつの小刻みな継投で4回までは無安打リレーだったが、5番手の吉本が乱調だった。

また、キューバ人育成選手で二刀流に挑戦しているコラスが来日初登板。1回無安打1奪三振1与四球で無失点。最速は145キロだった。(了)

最速147キロ。オコエも抑えて無失点

オコエとも対戦。一ゴロに打ち取った
オコエとも対戦。一ゴロに打ち取った

最速158キロをマークした実績をもつ福岡ソフトバンクホークスの川原弘之が、実戦復帰2度目の登板も無失点に抑えた。

10日(土)の楽天戦(タマスタ筑後)で2年8か月ぶりのマウンドに立ち1回無失点。中3日で迎えたこの日は先発での登板だった。「といっても、1イニングですけど」と試合前には照れ笑い。2人目の打者に四球を与えたが、ピンチを広げることなく打者4人と対戦して無安打無失点の好内容。相手3番のオコエ瑠偉にはスライダーを勝負球にして一ゴロに打ち取り、最後の打者からは見逃し三振も奪った。最速は前回登板と同じ147キロだった。150キロの大台には届かなかったが、まるでロケットのような力強い球質を取り戻しつつあるように見えた。

「四球を出したのは悔しいし反省だけど、その後にボールが続くことなく修正できたのは良かったと思います」とコメント。満点ピッチングとはいかなかったが「少し前を考えれば、ピッチング内容で悔しがったり反省したりできること自体が前進ですよね」と、長く苦しいリハビリを経験した者にしか分からない実感も口にした。

支配下復帰へ「僕が狙うのは中継ぎ」

帽子の裏には「感謝」の2文字
帽子の裏には「感謝」の2文字

5日間で2試合に投げられたことは自信になった。「肩の変な痛みもない」と笑顔を見せる。

「今日は先発だったし、この2試合は自分が投げるタイミングが分かった中で登板の準備をしていた。現実的に僕が狙っていくのは中継ぎになる。スクランブルでも対応できるような準備の仕方をやっていかないといけませんね」

7月末が今季中の支配下登録の期限日であることをにらみつつ、調整のペースを着実に上げていくつもりだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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