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有村架純8年ぶり釜山映画祭参加を韓国の観客大歓迎 坂口健太郎は熱い愛のメッセージ

武井保之ライター, 編集者
『第29回釜山国際映画祭』のアウトドアグリーティング(C)BIFF2024

俳優の有村架純、坂口健太郎、黒崎博監督が10月3日、韓国・釜山で開催中の『第29回釜山国際映画祭』の「アウトドア・グリーティング」イベントに登壇。大勢の観客が詰めかけた映画祭メインステージで出品作『さよならのつづき』(Netflix)について語り、大歓声の歓迎を受けた。

冒頭、3人はそれぞれ韓国語であいさつ。有村架純は8年ぶりの同映画祭参加を「映画祭と観客の熱量が8年前と変わりません。この場にまた来ることができてうれしいです」と語ると、温かい拍手が沸き起こった。

そして、MCから作品について聞かれた黒崎監督は「美しいけど残酷な物語。その両方を楽しんでください」とアピール。

有村は「どれだけつらいことや悲しいことがあっても、人生は続いていく。その先に何かがあるという希望を抱ける作品です。観客のみなさんに寄り添う作品になっているとうれしいです。愛するとはどういうことなのか、いろいろな人と話したくなると思います」と心を込めて話した。

平日昼間にもかかわらず、映画祭メインステージで行われたイベントには大勢の観客がつめかけた/筆者撮影
平日昼間にもかかわらず、映画祭メインステージで行われたイベントには大勢の観客がつめかけた/筆者撮影

一方、難しい役どころの主人公を演じた坂口は「何が正解だったのかが難しい役柄でした。一度自分の命を諦めかけた人であり、だからこそそこからの気持ちの変化と覚醒があった。台本を作る段階から、キャスト、スタッフとコミュニケーションを取りながらキャラクターを作り上げていきました」と振り返った。

また、本作は印象深いシーンばかりという坂口は「愛情があるのは、必ずしも幸せなことだけではない。つらいことがあったり、過ちを起こしてしまうこともあります。そんないろいろな愛の形を丁寧に描いています」。

さらに、Netflixで世界配信される本作は「国境を超えて人々の心に届く」と自信をにじませ、「大きな出来事が起きるわけではなく、2人の近しい人の間で起きている心のコミュニケーションを映しています。その瞬間を一緒に感じていただき、それが心に残ればうれしいです」とメッセージを送った。

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ライター, 編集者

音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク専門誌などの編集者を経てフリーランスの編集者、ライターとして活動中。映画、テレビ、音楽、お笑い、エンタメビジネスを中心にエンタテインメントシーンのトレンドを取材、分析、執筆する。takeiy@ymail.ne.jp

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