大谷翔平はマイナーリーグで開幕を迎える!? たとえ、ここからのオープン戦で活躍しても
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、今シーズンの開幕をマイナーリーグで迎えるかもしれない。
ここまでのエキシビション・ゲーム(オープン戦)で、大谷は投打とも思うような結果を残せずにいる。ただ、それとは別の要因がある。
わかりやすいのは、クリス・ブライアント(シカゴ・カブス)のケースだ。ブライアントは2014年に、AAとAAAの計138試合で打率.325、43本塁打を記録。翌年のオープン戦でも、14試合で打率.425、9本塁打と打ちまくった。けれども、メジャーリーグの開幕ロースターには入れず、AAAで7試合に出場した後、メジャーデビューを果たした。
これにより、ブライアントがFAとなるのは、最速でも、2020年のオフから2021年のオフにずれ込んだ。言い換えれば、カブスはブライアントを保有できる期間を1年伸ばした。
球団がトップ・プロスペクトのメジャーデビューを遅らせるのは、ブライアントが最初ではないし、最後でもないだろう。今シーズンは、アトランタ・ブレーブスがロナルド・アクーニャJr.に対してそうするのではないか。昨シーズン、アクーニャはマイナーリーグ3クラス(A+、AA、AAA)の計139試合で打率.325、21本塁打、44盗塁を記録した。今年のオープン戦では、ここまで15試合に出場して打率.410、4本塁打、4盗塁だ。
ブライアントのデビューを遅らせた時、カブスは批判を浴びた。エンジェルスは、大谷をメジャーリーグの開幕ロースターに入れずとも、その理由としてオープン戦を挙げられる。