沖縄の桜 今シーズンは開花から満開まで最長記録
【沖縄の桜とは?】
沖縄の桜はカンヒザクラ(寒緋桜)、ヒカンザクラ(緋寒桜)といって1月に花を咲かせます。日本では沖縄や奄美地方で見られ、南国らしく鮮やかな濃いピンク色、下向きに咲くのが特徴です。
【今年の特徴】
(開花)
2019年1月10日 (平年より8日早く、去年と同日)※観測開始1974年
(満開)
2019年2月12日 (平年より8日遅い 、去年より13日遅い)※観測開始1976年
2019年の沖縄・那覇のカンヒザクラは、開花から満開までの期間は33日間となり、統計がある中で、過去最長の記録となりました。
【満開が遅れた原因は?】
(那覇の平均気温・降水量・日照時間の平年差・比)
(1月中旬)
平均気温平年差+1.6℃、降水量平年比101%、日照時間平年比81%
(1月下旬)
平均気温平年差+0.4 ℃、降水量平年比4%、日照時間平年比180%
(2月上旬)
平均気温平年差+3.0℃、降水量平年比111%、日照時間平年比112%
(2月中旬)
平均気温平年差+2.6℃、降水量平年比133%、日照時間平年比56%
開花から満開の時季のデータを見てみますと、桜が開花したばかりの1月中旬と、満開を後押しする2月中旬の日照時間が少なくなっています。
1月下旬の降水量平年比4%で、天候不順となりました。
2月中旬は前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多く、蒸し暑くなりました。
日照時間は平年の半分程度にとどまっています。暑いのに日差しが少ないのも今年のからくり。満開に向けての足踏みに影響があったのかもしれません。