仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。

突然ですが、皆さん「わらべ唄」はご存じでしょうか。子供達が遊びながら歌う、もしくは大人が子供に歌って聞かせる、昔から歌い継がれてきている伝承童謡。「歌い継がれてきている」というだけあって、いつからある唄なのか、誰によって作詞作曲されたのか等は不明なことが多く、また地域によっては歌詞に違いがみられたりするものです。

そんな愛すべきユニークなわらべ唄の一例を挙げるならば、「どちらにしようかな」。

私は山形県山形市で育ちましたが「どちらにしようかな　神様の言うとおり　スッポコポンのスッポンポン　じっちゃんばっちゃん腰抜けた」という歌詞で歌っていました。この歌詞を読んだだけで「え、待って！　私が覚えている歌詞と違う…」と思われた方も多いのではないでしょうか。本当に面白いですよねぇ、わらべ唄って。

ということで、今回のテーマは東北における「わらべ唄」の民俗学的考察…ではなく、今回ご紹介するのは、そんな「わらべ唄」が関係するラーメン店さん。美味しい絶品の中華そばに出会えたお店です。

そのお店があるのはJR仙石線陸前原ノ町駅や宮城野区役所のほど近く。国道45号線沿い。目の前にはラジオの交通情報でお馴染み、渋滞でもお馴染みの「坂下交差点」があります。

そしてこちらがそのお店。店名は「中華そば　げっくりかっくりすいようび」さん。

思わず声に出して読みたくなってしまうユニークな店名。お恥ずかしい話、私はこちらのお店の名前で初めてその存在を知ったのですが、「げっくりかっくり」というわらべ唄があり、その歌詞から店名をとったのだとか。

「げっくりかっくりすいようび～」という歌詞から始まるわらべ歌。「すいようび」以降は、地域によって歌詞の違いがあるようですが、なんともインパクト絶大な響き。曜日に関係しているだけに、昔志村けんさんもカバーしていた「月曜日はウンジャラゲ～」（植木等　ハナ肇とクレイジーキャッツ「ウンジャラゲ」）を思い出してしまうのは年のせいでしょうか。

早速入店してみると、注文は食券制。ということで、恒例のメニュー表チェックは入口付近にある食券機で。

店名に「中華そば」とあるだけに、様々なトッピングがのった中華そばの数々、そしてつけ麺。ライスにチャーハンや肉丼といったご飯物もあります。また店内に張り紙で告知されていましたが、どの麺メニューもプラス100円することで「味噌味」への変更が可能となっていました。

ううむ、どれも美味しそうで悩ましい。まさに「どれにしようかな　神様の言うとおり」状態で食券をポチリ。

食券を店主さんに渡しカウンター席に着席します。どこかお蕎麦屋さんを思わせる落ち着いた雰囲気の店内。混み合うお昼時間帯前の訪問でしたが、すでに小上がり席にも先客がいらっしゃいました。

ふとカウンター席脇の壁に目をやると、数々のメディアで紹介された実績であるサインがズラリ。おぉ…。TBC、khb東日本放送、ミヤテレ、仙台放送、宮城県内の民放4局全制覇ではないですか。人気店ですねぇ。

サインを眺めながら期待に胸を膨らませていると、ほどなくして私が注文した中華そばの大盛りが着丼です！

さらにこの日はお腹が空いていたので、中華そばのお供に小ライスもセット注文。

ということで、お供の小ライスも着丼です！　繰り返します「小」ライスの着丼です。普通のライスと言ってもいいぐらいのボリュームにニッコリしてしまい、思わず写真を撮ってしまいました。ではでは、早速いただきましょう！

まずはスープを一口。油膜でしっかりとカバーされた熱々のスープをゴクリと飲むと、ほんのりと感じる節系の香り。そして追いかけてくる動物系のまろやかなコクと程よい塩味。

濃い目の色味ですが、どこか「わらべ唄」のような懐かしさも感じる、じんわりと優しく染み渡る美味しいスープです。旨い。

そして、そんな優しいスープに細ストレート麺が良く合いますねぇ。大盛りにして良かった良かった、とズルズルすすります。

優しいスープに美味しい細麺。そんな調和のとれた中華そばワールドを邪魔しない、控えめですが味わい深いチャーシューもまた美味しい。海苔、味玉といった他の具材も美味しい。…あっ！　これは、アレです。アレしましょう。盛りの良い小ライスに…

こうして。

こう食べようではないですか！　食べようではないですかというか、中華そばと一緒にパクパク食べてしまっているわけですが。

と、実食も中盤をむかえ、ここで事前にチェックはしていたんですが、目の前にある店主さんからのメッセージが再び目に入ります。

ふむふむ。お好みで味変や調整をして「自分好みの味にしてお召し上がり下さい」。なんとも店主さんの中華そばに対する自信と、懐の深さを感じるメッセージ。

であれば。店主さん、メッセージありがたく拝受いたしました。ということで、辛しみそとおろしニンニクを準備。

辛しみそ＆おろしニンニク投入です！

よく混ぜていただいてみると、先ほどまでの優しい味から景色が一変しました。「辛い」辛しみそが入っただけあって、少量の投入でピリリとした刺激的な辛味が追加。ニンニク感もマシマシです。

ただでさえ美味しい中華そばが、辛い物好き、ニンニク大好きのワタクシにさらにすり寄ってきてくれたかのよう。嗚呼、旨い。いや、うめぇ。さらにライスに合う味になったので、もう箸が止まりません。

ということで、味変でラストスパート。一気に完食、大満足＆大満腹のごちそうさまでした！

いかがだったでしょうか。インパクトのある店名に驚き、中華そばの美味しさに驚いた「中華そば　げっくりかっくりすいようび」さんのご紹介でした。気になった方は是非足を運んでみて下さいね。

●中華そば　げっくりかっくりすいようび●
〒983-0842 宮城県仙台市宮城野区五輪２丁目１３−９