【台風3号の影響】24日~25日沖縄に接近するおそれ 暑さは一段と厳しく、長く続く予想
台風3号は広い範囲に雨雲を伴いながら北上を続け、24日(水)~25日(木)頃にかけて、沖縄に近づく見込みです。
日本近海の海面水温が非常に高くなっているため、台風は発達する可能性が高く、暴風や高波に、一層の警戒が必要です。
そして、台風が持ち込む暖かい空気や太平洋高気圧に覆われるなどの影響で、全国的に暑さが厳しくなるでしょう。東京は27日(土)頃まで35度以上の猛暑日が続く予想です。
もうひとつの猛暑記録
きょう(21日)は中国地方と近畿地方で梅雨が明けました。いずれも平年より2日遅い梅雨明けです。
一方、一か月前に梅雨明けした沖縄はかつてないほどの猛暑となっています。那覇では35度以上の猛暑日がきょうで8日となり、1916年(大正5年)に並ぶ、最多記録となりました。
一年間の猛暑日は平年で0.2日なので、5年に一日程度の頻度です。常夏のイメージからは想像できませんが、広い海が熱を受け止めるために、極端な暑さになりにくいのでしょう。
しかし、108年前は何があったのか、知る由もない。ちょうど、新一万円札の顔となった渋沢栄一が実業界を引退した頃で、当時の東京に35度を超える暑さはありませんでした。
普段とは違う暑さ
台風3号の接近に伴い、那覇では天気が崩れるため、暑さは次第に収まる見込みです。
一方、西・東日本ではこれまで以上に暑く、猛暑が長く続くでしょう。東京ではこの先一週間程度、体温並みの気温が続く予想です。
昼夜を問わず気温が高いため、いつもよりも疲れを感じたり、睡眠の質が下がったりしがちです。普段とは違う暑さであると心に留めて、過ごしてください。
【参考資料】
沖縄気象台:令和6年台風第3号に関する沖縄地方気象情報(第2号)、2024年7月21日
気象庁ホームページ:海面水温に関する診断表、予報、データ
崎濱綾子:うちなぁ季節めぐり「那覇で36.0度! 統計史上1位の気温に 沖縄地方の記録的な暑さの要因は」沖縄タイムス、2024年7月19日
気象庁:高温に関する関東甲信地方気象情報(第1号)、2024年7月21日