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“伊達公子、再び!!” 左ひざの手術を乗り越えて、テニスコートに戻って来た伊達の思いとは

神仁司ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト
左ひざの手術を乗り越え、テニスコートに戻って来た伊達公子(写真/神 仁司)
左ひざの手術を乗り越え、テニスコートに戻って来た伊達公子(写真/神 仁司)

「伊予銀行 CHALLENGE MATCH」が、4月12日に愛媛県総合運動公園テニスコートで開催され、伊達公子が、左ひざの手術から復帰して初めてテニスコートで実戦形式のプレーを行った。

「とにかくコートに立てて、試合ができたことが何よりです」と語った伊達は、22歳の日比野菜緒(WTAランキング、77位、4月10日付け)とエキシビションマッチを行い、2-6、6-7(2)で試合を終えた。

伊達は、自己採点で50点に届かないぐらいと語って、まだまだ彼女自身が納得いくプレーは、当然ながらできていない。

伊達の左ひざの半月板が断裂したのが判明したのは、2016年1月中旬にオーストラリアンオープン(全豪)予選1回戦で敗退した直後のことであった。

そして、1回目の手術を2月に、2回目の手術を4月に行い、その後5月からは、JISS(国立スポーツ科学センター)に移って、約1年間地道なリハビリを行った。

「大変といえば大変ですけど、やることは、毎日変化のない地味な繰り返しなので。私にとってリハビリは、大丈夫だった。テニスコートに帰って来てからの方が大変だった。まだもちろんそれは続いている」

伊達の公式戦復帰初戦は、ツアー下部のITF岐阜大会(カンガルーカップ国際女子オープンテニス、賞金総額8万ドル、5/1~7)で、本戦のワイルドカード(大会推薦枠)を得てプレーする予定だ。

「公式戦になれば、当然もっと厳しいことが待ち受けている。岐阜がゴールではないので、岐阜以降のことも考えながら時間を過ごしていきたい。まだまだだなということはすごく感じました」

1年以上プレーしなかった伊達のWTAランキングは現在消滅しているため、彼女の復帰への道のりは決して容易なものではない。

だが、46歳の伊達公子はテニスコートに戻って来た。テニス4大メジャーであるグランドスラムの予選で再びプレーすることを胸に秘めている。

ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンMJ)勤務後、テニス専門誌記者を経てフリーランスに。グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材をした。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。ITWA国際テニスライター協会メンバー、国際テニスの殿堂の審査員。著書、「錦織圭 15-0」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」(出版芸術社)。盛田正明氏との共著、「人の力を活かすリーダーシップ」(ワン・パブリッシング)

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