50年前のテントは現役でも使える!Made in Japan の友光テントが優れていた理由とは?
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知人に「昔、使っていた登山用テントをあげよう!」と言われ、ソロ~2人用のテントを譲り受けました。
そのテントを調べてみると今から50年も前に友光というメーカーで製造された日本製のテントでした。
テントの保存状態が良かったので実際にキャンプで使ってみたところ、意外と快適だったことにビックリ!
今のテントには見慣れないパーツが使われていて、昔のテントなのに何故か新鮮でしたね。
そこで、この記事では昔の Made in Japan の登山用テントが優れていた理由をいくつか紹介します。
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吹き流しの出入り口
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このテントには出入り口が2か所あり、その一つは「吹き流しタイプ」になっています。
吹き流しタイプのドアとは、巾着の口のようにドローコードでギュッと絞って閉めるタイプのドアの事です。
気温の低い雪山ではファスナーが凍ってしまって破損することがありますが、吹き流しタイプなら壊れる心配がありません。
そして、反対のドアはファスナータイプになっているので通気性が良い。
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吹き流しタイプのドアは、閉じた状態だと袋状になった部分がテントの外に飛び出る形になります。
実は、この部分がメリットでした。
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その袋状になった部分に内側から荷物を入れる事が出来るのです。
荷物を吹き流しドアに入れることで、テントの中が広くなります。
テントフロアより少し広めのグランドシートを使えばドアが汚れることもありません。
これは、意外と快適でしたね。
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シームテープが無い
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現在はテントの防水にシームテープ+PU加工が採用されているのが主流ですが、このテントには一切シームテープが使われていません。
元々、雪山での使用を想定していて防水性は必要無いのでしょうか?
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テント生地の表側は、少しだけしっとりとした感触があります。
何らかの撥水もしくは防水加工がしてあるとは思いますが、50年経過してもベタ付きなどはありません。
シームテープ+PU加工を使わない事で、テントって長持ちするんですね。
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更に防水性を高めるならタープを併用すれば問題ありません。
タープを張れば土砂降りの中でも快適にキャンプが出来ます。
テントの天井を眺めた時に感じるレトロなカラーリングも印象的でしたね。
5月のゴールデンウィーク、湿度95%の沢沿い、気温6度の中でもテントの内側が結露しなかった事にも驚きました。
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ゴムを多用していない
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一般的なテントは開けたドアパネルを固定する為にゴム紐が使われていますが、このテントは平ロープになっています。
今まで使った どのテントも このパーツはゴムが劣化してダルダルに伸びてしまうんですよね。
ロープなら50年経っても伸びることはありません。
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ペグを固定するループも平ロープです。
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フロアに空気穴がある
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このテントにはフロアの片隅に吹き流しタイプの小さな窓があります。
この窓は一体何でしょう?
ゴミの掃き出し用なのか、ベンチレーション的なパーツなのか、用途が分かりません。
しかし、撤収するときに便利な機能だと判明しました。
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それは、撤収時にテントの中に入った空気を抜きやすい事。
インナーテントは密閉性が高いので、中に入っている空気が抜けにくいんですよね。
でも、この小さな窓があるおかげで空気が抜きやすいのです。
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これは撤収が簡単です。
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テントの重量を計ってみると、フライ+本体が1.7kgでした。
テントフレームを合わせても2.3kgと軽量です。
当時では高スペックだった事が想像できますね。
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最後に
このテントはトモミツ アクションテントの名称で1970年代の前半に販売されていた吊り下げ式テントのようです。
細かい部分をチェックすると、ファスナーの合わせ目に隙間があったり、吹き流しドアや窓の閉じ口からムカデが入ってきそうな心配はありますが、冬のキャンプなら問題ないでしょう。
さすがは日本製のテントですね!
これからも、長く使っていきたいと思います。
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