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ガツンとカウンターパンチのような濃厚豚骨。これぞ骨の髄まで味わえる。コク深く旨味溢れる名物ラーメン。

ラーログ/福岡グルメレポートインスタグラマー/グルメライター

二代目けんのすけ

舞松原から始まるストーリーは、2008年まで遡る。福岡市東区に位置する町の一角で「初代けんのすけ」がオープンし、その味を「二代目けんのすけ」として受継ぎ、町の片隅のラーメン店は、今や博多を代表する濃厚豚骨ラーメン。その味は、ガツンとカウンターパンチのような衝撃と、奥深くコクのある味わい、そして丼の底には骨粉が残る、まさに骨の髄まで味わえる絶品な一杯。濃厚なのにくどくなく、不思議と重さも感じない、そしてクセになる。そんな「二代目けんのすけ」のお店と魅力をご紹介しようと思います。

天神本店

天神駅から福岡中央郵便局へ向かう水鏡参番通りにあるのが天神本店。以前は舞松原にあった本店が福岡の中心部の天神へ移転したのは2020年のこと。もう丸4年が経つお店は、お昼のランチタイムから夜の〆のラーメンまで多くの人が訪れます。お店が近くなるにつれ豚骨臭が漂ってくるインパクト。

店内はゴージャスで重厚な木のカウンターが厨房前に広がります。清潔感もありとても綺麗で、モダンな雰囲気ですね。

テーブル席も多く用意してあり、グループで訪れても大丈夫。夜はちょい飲みも楽しめますね。壁面は中華風の雰囲気も漂いますが、やはり天神というアクセス。飲んだ後でも立ち寄りやすく、駅チカなので安心です。

住所:福岡県福岡市中央区天神1丁目13−13 幾永ビル 1F

営業時間:11時00分~0時30分

定休日:不定休

アクセス:天神駅より徒歩2分

駐車場:近隣有料

久山店

こちらはまだ、舞松原の本店がある頃に2店舗目として展開したのが2017年。当時、まだ荒々しさもある本店の豚骨ラーメンが、豚骨羽釜で仕上げるより洗練された一杯を定期。「二代目けんのすけ」の地位をより確立することとなったお店です。トリアス久山という商業施設のすぐ傍。車で行くのがベストで、もちろん店前には広々とした駐車場も完備しています。この赤い看板が印象的です。

昔ながらのラーメン店を彷彿させる赤いカウンター席にテーブル席も用意。平日はお昼から夕方まで、土日は夜まで営業してますが、このエリアにお住まいのご家族連れや常連さんが多く訪れる印象ですね。

久山店では、ご家族やグループで訪れ、ラーメンのみならず、餃子や天津飯に焼き飯、唐揚げなんかを皆で美味しく楽しむ風景をよく見かける、アットホームな雰囲気ですね。カウンターの内側では、大将が腕を振るいます。

住所:福岡県糟屋郡久山町山田1702−14

営業時間:月~金11時00分~16時30分

     土日祝11時00分~20時30分

定休日:不定休

アクセス:土井駅より車で8分

駐車場:有

では、ここからは「二代目けんのすけ」のラーメンと、トッピングの楽しみ方の数々を勝手ながら個人的好みでご紹介いたします。ノーマルでもよし、少しトッピングでカスタマイズしても美味しい、クセになる味わいのラーメンです。

ラーメン(ネギぬき・卵黄トッピング)

こちらは卵黄と有明のりを追加、そしてネギ抜き。チャーシューとキクラゲはデフォです。月見のビジュアルは最近の博多ラーメンの流行りでもありますが、卵黄は注文時にお店にご相談くださいね。

泡立つ濃厚豚骨スープは濃度高め。ネギを抜くだけで味わいはまた違う表情を見せます。純粋な豚骨の風味をストレートに味わえる、けんのすけのスープだからこそ、この味わや楽しめます。卵黄は決してスープ全体には混ぜ合わせず、麺に少しづつ絡めていただくのが美味しい。あくまでも個人的な好みですが。

味玉ラーメン

人気No.1はやっぱり味玉ラーメン。豚骨ラーメンに限らず、味玉って何故に相性がバッチリなんでしょう。とろーりと仕上がった半熟卵は、濃厚スープや麺と交えながらいただくのがとっても美味しい。

ネギとチャーシューにキクラゲ、そして海苔一枚はデフォです。濃厚な豚骨の香り漂う、目の前に着丼すると食欲をそそる一杯です。

ラーメン

こちらはシンプルにノーマルのラーメン。これが、けんのすけの基本です。真ん中の大きなチャーシューが印象的で、濃度高めの見るからに濃厚さが漂うインパクトあるビジュアルこそ、博多の豚骨ラーメンです。

グッとくる強めの豚骨の味わいはパンチが効いています。しかし臭みや重さは全くなく、濃厚なコク深い味わいに惹き込まれていくのが不思議な魅力です。

麺は細めのストレート。低加水の歯切れ良くコシがあり、小麦の風味も感じる美味しさ。これがまた、濃厚スープに絶妙の絡みをみせます。

この細麺はスルスルっといただいて、あっという間に替玉を注文しちゃいます。

骨の髄まで味わえるとはまさにこのこと。強火で時間をかけて炊き上げたスープは、豚骨の旨味が凝縮され、最初はガツンと強めながら、だんだんとその奥深く広がる豚骨の風味と程よいカエシね味わいが心地よい。決して味が濃いわけではなく、つい飲み干してしまうような魅力があります。不思議と後味はスッキリとしてます。

一枚が大きいボリュームのあるチャーシュー。柔らかくタレが染みて食べ応えもある仕上がりです。スープと絡めるとさらに美味しい。

天津飯

けんのすけの名物でもある天津飯。この天津飯のみを食べるお客さんもいるほど人気メニューです。黄色い卵とあんかけが色鮮やかで美味しそう。

中まで熱々で、とろーりあんかけを交えながら、包み込むふわとろの卵がまた美味しい。あんかけの味わいよく、まろやかなふんわり卵とごはんがバランスよく絡み合い、これは絶品ですね。

卓上にはラーメンのタレや餃子のタレ、ゴマやコショウと定番のものに、紅生姜とオリジナルのにんにく醤油も。お好みで加えながら。

天神本店は、ちょい飲みで楽しみながらラーメンで〆るのも良い。夜も多くの人で賑わい、〆のラーメンで訪れた方も餃子で軽く一杯なんて風景もよく見かけますね。

ラーメンも天津飯も餃子も、その他一品メニューも楽しめる「二代目けんのすけ」。そのパンチの効いた濃厚豚骨は、暖簾に描かれるように、ファンキーラーメンとも呼ばれ、博多の名物ラーメンのひとつとも言えます。天神本店も久山店も、骨の髄まで豚骨の旨味が凝縮されたこだわりの一杯。近くを訪れた際、または博多を訪れたなら天神という繁華街で、ぜひそのこだわりのラーメンを、味わってみてはいかがでしょうか。

インスタグラマー/グルメライター

福岡のラーメンインスタグラマー&グルメブロガー/KBCテレビ「高校生のじかん」出演中/一日一麺をモットーに年間400杯以上のラーメンを食すラーメンマニア/日々孤独に麺活を続ける〈博多のススリスト〉/【 name:Hiroyuki Kikai】/ 福岡の美味しいラーメンを全国に広めたいという思いと、あなたの行きたいお店を見つけるお手伝い。ラーメン以外も、食の宝庫と呼ばれる福岡グルメもご紹介。美味しいメニューをお届けします。ぜひあなたのお店選びのご参考に。instagramもラーログで検索してみてね!

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