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イラン大統領選挙の結果と今後の中東情勢(1)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

イラン情勢は、予想が難しいとされる。これまで何度も予想外の展開で専門家を泣かせてきた。しかし今回の大統領選挙は、予想通りに司法府の代表のイブラヒーム・ライーシーが当選した。ライ―シーが大統領選挙に出馬するのは2017年に引き続き2回目である。前回は現職のハサン・ローハニ―に惨敗している。もし今回も敗れれば、その政治的キャリアに傷がつくと懸念され、絶対に負けられない選挙だった。そのために絶対に負けない準備が行われた。立候補者の資格審査を行う護憲評議会は6百名以上の立候補希望者の内7名を除いて失格とした。しかも、この審査を通過したのは、ライ―シーを除けば知名度の低い人物のみであった。それに加えて、投票日までに3名が立候補を辞退した。本当に狭い選択の選挙だった。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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