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高卒ドラ1遊撃手が初V打/五輪候補選手ワクチン接種のため来週4日は中止に<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
初の決勝打の高卒新人アン・ジェソク(写真:トゥサンベアーズ/初報から差し替え)

30日の韓国KBOリーグは、全5試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場で行われたトゥサンベアーズ-SSGランダーズは9-4でトゥサンが勝利。トゥサンは前日29日にプロ初打点を挙げた高卒ドラ1新人のアン・ジェソク選手が、2回裏1死二塁で右中間にタイムリー三塁打を放ち、1-0と先制しました。

トゥサンは4回に7点を挙げて大量リードし、アン・ジェソク選手の先制打がプロ入り初の決勝打となっています。8番ショートで出場のアン・ジェソク選手はこの日が7試合目の先発出場。軽快な守備に加えて、この2試合はバットでも結果を残しています。

トゥサンは先発のアリエル・ミランダ投手(元ソフトバンク)がリーグトップタイの4勝目を挙げました。

◆「5/4は全試合中止に。五輪候補のワクチン接種のため」

韓国野球委員会(KBO)は東京オリンピック(五輪)野球競技の候補選手(予備エントリー)116人が、5月3日に新型コロナウイルスのワクチン接種を行うにあたり、接種後の当該選手の休養と離脱の可能性を考慮。翌4日に予定していた全5試合を中止にすると発表しました。

また、ワクチン接種の選手が公式戦に出場できない状況を想定し、特別エントリーを実施。接種の翌日から3日以内に登録抹消となった場合、再登録に通常必要な10日を経過しなくても再びエントリーが可能です。

中止となった5試合は雨天中止分などが編成される、10月の日程に組み込まれます。

KBOリーグは東京五輪が予定通り行われる場合、野球韓国代表選手がチームを離れる7月19日から8月9日まで公式戦を中断する予定です。

(関連記事:オープン戦、釜山ロッテが連勝/東京五輪1次名簿を提出 呉昇桓、李大浩も含む

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

4回裏、この日の1打席目に死球を受けた4番キム・ジェファン選手の代打として出場。ピッチャーゴロでした。5回表からセンターの守備に入り、5回裏の2打席目はレフトフライ。7回裏の3打席目はピッチャーゴロでした。8回表、ライトに守備位置を代えています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇4月30日(金)の結果

・トゥサン 9 - 4 SSG(チャムシル)

 勝:ミランダ

 敗:チャン ジフン

・KT 15 - 3 KIA(スウォン)

 勝:コ ヨンピョ

 敗:キム ユシン

・サムスン 4 - 0 LG(テグ)

 勝:ウォン テイン

 敗:キム ユンシク

・ロッテ 7 - 11 ハンファ(プサン)

 勝:ユン ホソル

 敗:オ ヒョンテク

・NC 3 - 4 キウム(チャンウォン)

 勝:チェ ウォンテ

 敗:カン ドンヨン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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