H&Mがデンマークで毎年12トンの売れ残り衣類を焼却処分 テレビ局が報道
15日、デンマークのテレビ局TV2の番組は、スウェーデンの大手ファッションブランド「H&M」が、2013年から毎年12トンほどの売れ残りの衣類を焼却処分していると報道した。
焼却施設場所はデンマークにある都市ロスキレ。
テレビ局のジャーナリストの取材では、値札がついた新品のジーンズなども焼却物として発見された。
H&Mデンマークの広報担当は、テレビ局に対して、焼却された衣類は健康・安全面に問題があったからだと説明。テレビ局は衣類を検査したが、細菌などは発見されなかった。
デンマークでのニュースは、北欧隣国でも報じられている。
ノルウェー国営放送局に対し、H&Mノルウェーの広報は、衣類が焼却施設に送られることは稀であり、デンマークのテレビ局よりもH&Mは厳しい検査基準を導入しているためだと反論した。
スウェーデン国営放送局での記事では、「責任ある企業としてのH&Mに対する信頼度はそもそも低いので、デンマークで服を燃やしていることには驚かない」という地元の人の声も紹介されている。
H&Mは古着回収サービスを導入するなど、サステイナブルなブランドである売り出していた。北欧の各局はこのことを皮肉と捉え、「ファッションにはルールはない。ひとつを除いては。あなたの服をリサイクルしよう」というH&Mの宣伝文句を記事で引用している。
北欧各国での報道(一部の記事では、動画で焼却施設の様子が閲覧可能)
Text: Asaki Abumi