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自律神経失調症の症状と原因の『共通点』とは?整える4つのポイントについても解説!

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

ストレスなどが原因で自律神経のバランスが乱れると、自律神経失調症になることがあります。

症状としては動悸やめまい、頭痛、倦怠感など体に表れるものと、イライラや不安、うつ症状といった心理面に表れるものがあります。

自律神経失調症を患うと、自力で治すことが難しい場合が多いため、一人で克服しようとせず、医療機関を受診するようにしましょう。

では、自分が自律神経失調症かもしれないと感じた場合に、どのような点に気を付けて生活を送れば良いのでしょうか?

また、自律神経失調症についてよくわからないという方のために、共通する症状についても解説したいと思います。

自律神経失調症に共通する症状とは?

自律神経失調症を患うとどのような症状が心身に表れるのでしょうか?

身体面と心理面に分けていくつかあげてみます。

<身体面に表れる症状>

・全身の倦怠感

・不眠

・下痢や便秘

・頭痛

・動悸や息切れ

・風邪を引きやすい

<心理面に表れる症状>

・情緒不安定

・不安感

・イライラ

検査により臓器や器官に異常が見られない場合は、自律神経失調症と診断されることがあります。

表れる症状は人によって異なり、複数の症状を同時に併発することもあります。

また、時間とともに別の症状に置きかわることもあるため、早期に治療し、改善していくことが大切です。

自律神経失調症の主な3つの原因とは?

自律神経失調症になる主な原因はいくつか考えられているのですが、主なものを3つ取り上げたいと思います。

・不規則な生活習慣

不規則な生活は、交感神経と副交感神経のバランスが乱れる要因になります。

食事や睡眠の時間がバラバラだったり、オンとオフのメリハリをつけていなかったりすると、心身や脳に負担がかかり、思わぬ病につながってしまう恐れもあります。

・ストレスを溜め込む

仕事や対人関係、環境によるストレスを蓄積し続けると、食欲不振や不眠などにつながり自律神経は乱れがちになります。

ずっと不安感情を抱いていたり、嫌なことを繰り返し思い出したりする生活を送っていると、ネガティブな事しか考えられず、体の免疫機能も弱まり、体や心に不快な症状が表れ出します。

・ホルモンバランスの乱れ

特に女性で、更年期や生理周期、もしくは妊娠期間中はホルモンバランスが乱れやすい傾向があります。

規則正しい生活を送り、適度な運動をし、ストレスを溜め込まない生活を送っているにもかかわらず、イライラしてしまう…などの症状が表れる場合は、ホルモンの働きによるものかもしれません。

もし、日常生活で支障が出るようであれば一度、婦人科を受診してみても良いかもしれませんね。

自律神経を整えるための4つのポイントとは?

自律神経を整えるためには、まずは生活のリズムを整えることが欠かせません。

自律神経失調症になると、自力で治すことが難しいため、医療機関を受診し適切な治療をうけながら、自身で以下のことに取り組むようにしましょう。

①「寝る」

基本は「早寝早起き」です。

布団に入る時間を一定に保ち、疲労が激しい場合は早めに就寝するように心がけましょう。

「何時間寝たらいいですか?」と聞かれることがありますが、ベストな睡眠時間は人によって差があります。

仕事中や授業中に眠くなったり、朝起きられなかったりする場合は、睡眠時間が足りていないのかもしれません。

②「食べる」

朝・昼・晩の3食を、栄養バランスを考えながらとりましょう。

同じものばかりを食べたり、間食ばかりして食事を抜いたりしていると、体調を崩す原因になります。

好き嫌いをせず、ゆっくり噛んで食べることでホルモン分泌が高まり、肥満防止などの効果も期待できます。

③「動く」

軽いスポーツをしたり、普段から体を動かす習慣を付けたりすることで、健康な体をキープしましょう。

運動が苦手な人は、軽めの散歩やジョギングをするなどして、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

④「発散する」

少しでも自分がリラックスできることや、心地よいと感じる時間を意識的に持つようにしてみましょう。

効果的なストレス発散方法は人それぞれですが、運動をすることに集中してイヤなことを思い出さないようにしたり、カラオケへ行って歌を歌ったり、誰かに話を聞いてもらったりすることは、ある程度効果があると言われています。

まとめ

今回は、自律神経失調症の共通する症状や要因と自律神経を整えるためのポイントについて解説してみました。

当てはまる症状や原因に、心当たりがあるという方もいらっしゃるかもしれませんね。

「なんとなくダルイ」「ずっとしんどい」「回復しない…」など、感じる場合は一度、自律神経の乱れを疑ってみましょう。

まずは無理をせず体を休め、回復しないようであれば、症状に合わせて専門の医療機関を受診するようにしてください。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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