初回に11本のヒットを打たれ、ワースト記録を塗り替える。次の登板は…
4月11日、ハンター・ブラウン(ヒューストン・アストロズ)は、カンザスシティ・ロイヤルズを相手に投げ、1回裏に11本のヒットを打たれ、9点を取られた。
最初の3人にシングル・ヒットを喫し、一塁ファウル・フライを挟み、二塁打、シングル、シングル、シングル。さらに、一塁ゴロで2死とした後も、シングル、ホームラン、シングル、シングルと続き、14人目を四球で歩かせたところで、マウンドを降りた。
コーディファイ・ベースボールによると、リリーフ投手を含め、1イニング未満の登板で被安打11本は史上最多。それまでは、10年前にカルロス・フリーアスが記録した被安打10本が最も多く、被安打9本も6人しかいないという。
フリーアスは、2014年9月17日に、クアーズ・フィールドの先発マウンドに上がり、11人に対して投げ、1回裏を終わらせることができなかった。2アウトは、盗塁死と内野ゴロによるものだ。
ブラウンは、今シーズンがメジャーリーグ3年目。昨シーズンは、155.2イニングを投げ、奪三振率10.29と与四球率3.18、防御率5.09を記録した。今シーズンは、3月30日が4イニング1失点(自責点0)、4月5日は3イニング5失点(自責点5)。それぞれの相手は、ニューヨーク・ヤンキースとテキサス・レンジャーズだ。2登板目は、2回裏に6本のヒットを打たれ、5点を取られた。
連続の炎上だが、次も、先発マウンドに上がる可能性は高い。アストロズは、ローテーションに並ぶはずの投手たち、ジャスティン・バーランダー、フランバー・バルデス、ホゼ・ウッキーディ、ルイス・ガルシア、ランス・マッカラーズJr.を欠いている。この5人のうち、今月中に復帰できそうなのは、バーランダーだけだ。
順番どおりなら、ブラウンは、4月16日に投げる。相手は、アトランタ・ブレーブスだ。今シーズン、ブレーブスの打率.303、出塁率.364、OPS.864は、どのチームよりも高い。ブレーブスに次ぐのは、打率.277、出塁率.354、OPS.806のロサンゼルス・ドジャースだ。